アイポッドの後で、叙情詩を作ることは野蛮である。

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アイポッドの後で、叙情詩を作ることは野蛮である。

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784594061746
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

小林秀雄、永井荷風、吉田健一…無比なる文士たちの信念と孤独。評論家・福田和也の真骨頂文芸論。

目次

第1章 アイポッドの後で、叙情詩を作ることは野蛮である。
第2章 浅草は人間をぐうたらにさせて、いかんです。
第3章 自由の彼方に
第4章 玩物喪志の男たち
第5章 巡り巡って俳諧亭
第6章 ビンボー人からの吉田健一奪還作戦
第7章 神の糞
第8章 根性なし男のためのベレッタ
第9章 孤独という名の悪徳
第10章 ウィズ・メンフィス・ブルース・アゲイン

著者等紹介

福田和也[フクダカズヤ]
1960年東京都生まれ。文芸評論家。慶應義塾大学文学部仏文科卒業後、同大学修士課程修了。現在、慶應義塾大学環境情報学部教授。著書に「日本の家郷」(三島由紀夫賞)、「甘美な人生」(平林たい子賞)、「地ひらく―石原莞爾と昭和の夢」(山本七平賞)、「悪女の美食術」(講談社エッセイ賞)等多数。文芸誌『en‐taxi』の編集同人を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kthyk

14
「アウシュヴィッツの後で、叙事詩を作ることは野蛮である」はテオドール・アドルノ。機械的、組織的大量殺人にかかわった、ナチス親衛隊の将校たちは、しばしば高潔な教養人であった。彼らはバッハを愛し、カントを読み、ウェルギウスの詩の一節を暗誦することができた。高度情報技術の地球的普及が生み出したアウシュビッツとは異なる恐怖。全世界の経済、情報、社会システム規格品を嫌い、文化産業の外側に存在しようとしたディレッタントの場所は急速に狭まっており、相互的なネットワークを介在させなければ手に入れることは出来なくなる恐怖。2020/12/17

ダイキ

3
小林秀雄が、保田與重郎を弔問した際の様子が紹介されていて、非常に興味深い。「そこに、ずっと正座していたのですよ。/と、指をのばして示してくれた。/十二畳ほどの部屋の、その縁側である。(略)訃報が伝わると、すぐに現れたという。/〈ずっと、板の上に座ってはって。いくらお勧めしても、畳の上には進みはりまへんでした。顔、見てやってくださいと云うたのですが、背中を丸うして、ちっちゃくならはって。ずっと、ここに座ってはりました。一言も、お話になりまへん。いや、何か、呟いてはったような気もしますけれど……〉」(第十章)2020/06/01

ニールキャサディ

0
アドルノ、ハイデガー、吉田健一、小林秀雄への言及がとても面白い。あと、アポリネールについとも書いているのだが、最近読んだ立花隆の本でも、アポリネールは凄いとあり、異端教祖株式会社を購ったので、これから読むのが楽しみ。福田和也の思考の射程が広いことに著書を読み、いつも驚く。2012/09/16

イカ男

0
破滅しないで、ボロボロにならないで、そのうえみっともないことは全部していまう、というのが一番恰好がよい(P154より)2010/07/14

rinrin

0
⑦ 色川武大について「技術が手段であって、目的ではない世界に、色川はいたはずだったのに・・・」と記す姿は凛々しい。2010/03/18

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