内容説明
マイルスを巡るエレクトリック・サークルの謎に第一人者が挑む。
目次
第1章 魔女の季節
第2章 未遂の美学
第3章 夜を往く舟
第4章 家族の肖像、イギリスからの使者
第5章 おお、神のご加護を
第6章 ミスター&ミセス・デイヴィスの冒険
第7章 マイルス・ランズ・ザ・ヴードゥー・ダウン
第8章 フェスティヴァルの終わり、ストリートの夏
著者等紹介
中山康樹[ナカヤマヤスキ]
1952年大阪府生まれ。音楽評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kajitt22
22
ジャズの一つの頂点である『ビッチェスブリュー』がいかに生まれかを、マイルス本人はもとより、多くのサイドメン・プロデューサー・関係者の証言から時系列をたどり構築していく良書。60年代終わりから70年代、私は『E.S.P』以降のマイルスはほとんど無視してきた。ここ5.6年でそのすべてのCDを買いそろえて聴いてきたがいまいち胸に響かなかった。この本を参考に聴くと、謎解きの様に細部も全体も明瞭に聞こえはじめ繰り返し聴きたくなってくる。解説が良いのか私の耳が悪いのか。『オンザコーナー』まで行ってみます。2021/12/15
Mariyudu
2
電化以前であっても、マイルス・デイヴィスを紐解く醍醐味って、様々な人材達が集められ、交差して影響を授受し合い、巣立っていくという人間模様による部分が大なのだけれど、やはり「ビッチェズ・ブリュー」前後の数年は群を抜いてスリリング。ジャズの垣根を超えた交わりが生まれていく描写は、音楽が最も熱かった時代だったことと相まって壮大なミステリーを読む気分。余韻に浸りながら追う巻末のディスクレビューもチョー楽しい。2021/12/20
46187B
2
ひとに借りて読んだ本。ビッチェズ・ブリューとイン・ア・サイレント・ウェイを中心にして人物を描きながら音楽的変遷を描く、、、んだと思うのだけれどそもそもジャズの知識が足りずにぼんやりとか理解できなかった。そもそもジャズはまだ菊地成孔の解説を聞きながらじゃないといまいち判然としないぐらいすらーっと通り過ぎてしまう。ジャズが好きとか言ってしまったけどどうしよう・・・w2016/02/04
go
2
CD聴きながら読むとより楽しめる2015/03/21
Anaje
1
読むマイルス 「ビッチェズ・ブリュー」が産まれた背景を記録する やっぱり聴かないと! 「ビッチェズ・ブリュー」買いました 2012/06/03