日本国家の神髄―禁書『国体の本義』を読み解く

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  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784594061234
  • NDC分類 155
  • Cコード C0095

内容説明

過去の歴史を総体として顧みて、日本人と日本国家が生き残る知恵を発見する。大東亜戦争敗北後、米占領軍に封印された『国体の本義』。日本国民に忘れ去られたテキストから、平成日本の傑出した頭脳がわが国の神髄を導き出す。

目次

忘れられたテキスト
日本がつくる世界史
永遠の今
高天原の斎庭の稲穂
「海行かば」と超越性
まこと
神の国である日本
敷島の大和心
没我帰一
国民文化
君民共治
普遍主義の幻想から国体の再発見へ

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
昭和35(1960)年、東京都生まれ。昭和60年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。平成7(1995)年まで在英国日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、外務本省国際情報局分析第一課に勤務。主任分析官として活躍したが、平成14年5月、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。東京拘置所に512日間勾留される。平成21年6月、最高裁により上告棄却、有罪が確定し、外務省の職を失う。主な著書に『国家の罠』(新潮社 毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(新潮社 大宅壮一ノンフィクション賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mitei

183
中々日本の国体について理論づけていこうとする姿勢は良かったが、引用が多く難しいな。 でも皇室の有り難みを宗教家が解説しようとしている印象。竹田恒泰氏を引用したりしてるのは気になったが、まぁ著者なりに頑張ったイメージ。 少し現実とズレがあるかなと思う。日本人は決して高天原に固定されてそこに固執して生きてるわけでもないと思う。2023/09/03

非日常口

11
日本の国体は差異を尊重し寛容と多元性に基づく農本と祭政一致が特徴である。米のアトム争う排他的市場原理ではない。「朧月夜」は土地のみを謡い感情表現はその詩にないが私達はどこか心を動かされる。風土と国民の親しみがミームとして受け継がれているためだろう。選択された過去と理想を描いた未来が衝突する「永遠の今」を抱けば知行合一は必然となるだろう。国家は社会に寄生するがゆえに、社会を構成する国民を活性化すべきだ。神話を見直し、愛情による他者のために役立つ知識を次世代に残すことを考える時期にきている。保守とは何だろう?2014/04/15

Tomoichi

8
「正論」に連載された「日本哲学の考究”回帰と再生と”」を単行本としてまとめたもの。敗戦後GHQにより禁書とされた「国体の本義」全文を著者の解説と共に読み解く。恥ずかしながら「国体の本義」は、ファナティックな代物と思い込んでいましたが全く真当な、日本の思想・歴史・伝統をもとに我が国の国体を”明徴”する書でした。うーん、うまく説明出来ない。。久しぶりに脳が刺激された一冊でした。おすすめ。2016/05/31

失速男

6
優れた本です。佐藤氏の著作の中でも特に好きな本となりました。南北朝時代でも戦国時代でも、天皇家を皆殺しにしようと思えばできたのに、誰もできず、2600年以上にわたって国として続いてきたことは奇跡であり、受け容れるべき。2017/11/20

ty.

6
面白かった。これはGHQは焚書したくなるだろうなあ。『武士道』を読んだ時と同じような感動を覚えました。天皇は制度ではない・没我帰一・教育を立身出世目的にのみ用いることは国体の精神に反する。この3点が特に印象深い。それぞれの国にはそれぞれ合った形があり、日本に於いては個人の欲より陛下を中心とした社会全体の調和と利益を尊んできたということでしょうか。他にもとにかく名言の宝庫で、きちんと理解するまで何度でも読み返したいです。できれば子供の頃に出会いたかった。こんな本持ち込んだら即刻焚書されそうな実家だったけど。2010/12/03

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