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扶桑社新書
脳あるヒト心ある人

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594057466
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

内容説明

解剖学者VS直木賞作家。「壁」や「檻」…ヒトが直面するテーマに自論を投げ合った珠玉のリレーエッセイ。産経新聞紙上で大好評だった全94編を完全収録。

目次

美味しいって何だろう
頭だけで「生きて」いるから
「得たい」に終わりはない
過去を「知る」ことよりも
「最悪」「幸福」は過去にある
人間が左右できないもの
「知らない」を選べる自由
「知る」とは自分が変わること
本で気づく「私」の変化
自分探し…の本人は?〔ほか〕

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部を卒業後、解剖学教室に入る。95年東京大学医学部教授を退官し、現在、北里大学教授。東京大学名誉教授。科学哲学、社会時評から文芸時評まで幅広い領域で著作活動を行う。また、ライフワークとして日本はもとより世界各地の虫についての研究も行っている

角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で「海燕」新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夏のUFO』で野間文芸新人賞、03年『空中庭園』では婦人公論文芸賞、さらに04年『対岸の彼女』で直木賞を受賞するなどいくつもの賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

29
小説家と解剖学者との往復書簡。普段の対談と違って、より一つのテーマを2人の独立した視点で掘り下げられている気がした。小説家は、大衆に受ける物語を作る仕事だと思っていたが、言葉にならないことを言葉にする仕事という説明はとても良いと思った。2023/01/21

まど

19
養老先生と角田光代さんの往復書簡のようなエッセイ。体になじんだ自宅に「実はこんな引き出しがあるんですよ」「ここからはこんなに美しい景色が見えますよ」というような感じで、いつも当たり前に捉えていたことに新しい光を当ててくださって、自分の余白が広がったような清々しさ。とても面白かったです。また読み返したい本。おすすめ。2011/05/09

犬こ

15
角田さんからスタートして、養老さんへ。二人の間でつながる往復書簡形式のエッセイ。職種の違うお二人だけれど、温度感が似ていて、自然なやりとりに安心感があります。養老さんは、虫の研究がほんとうに好きなようで。2014/11/30

なおみ703♪

14
2人の考え方・物の見方の相違が面白い。思考経路が違っても辿りつく解が同じところにいきつく時があるのも面白い。以下気に入った文章◎養老「生きていくのに食べ物はどうしても必要で、それが美味しく食べられたら人生の基本問題は解決である。それ以上、何を望むというのか。」「言葉は文脈に依存し、状況に依存する。」角田「小説とは、未だ言葉になっていないものを自分で何とか捕まえる行為だと思う。この時大事なのは言葉を捕まえることよりもむしろ言葉以前のものを感じるか感じないかということだ。2017/07/09

佐島楓

13
おふたりの往復書簡(リレーエッセイ)。現在(いま)を生きる私は、「知らない」ことを「知る」ことで考え、仕事なり勉強なりをし、歳をとっていくんだなあ、と、言葉にしてしまうととても陳腐になってしまうことを考えさせられました。養老先生のライフスタイルを拝見していると、歳を取ることが楽になることなのかなとちょっと思えます。2012/02/16

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