内容説明
2005年、当時、リフォーム詐欺事件が大いにマスコミを賑わせていた。愛知県警でも同種の事犯を組織犯罪処罰法で摘発し警察庁通達への成果を目論み、あるリフォーム業者の内偵を開始した。ターゲットとなったのは、かつて暴走族に在籍した過去を持ちながら、愛知県内三年連続長者番付1位となった経営コンサルタント・浅岡裕二。専門域外の暴力団対策課はロクな裏取り捜査も行わないまま、単に「元不良」の大金持という理由から、浅岡がコンサルティングするSA住建を暴力団のフロント企業と断定、複数の関係者の逮捕に踏み切ってしまう。だが関係者の詐欺容疑は次々と暗礁に乗り上げた…。容疑者、警察、検察、がそれぞれの思惑から死闘を繰り広げた結果、警察不祥事までもが公判で明らかになってゆく…。日本の警察や司法は、どれほどの構造疲労を起こしているのか?著者・宮崎学、監修・田中森一という豪華コンビが、司法警察の実態を世に問う。
著者等紹介
宮崎学[ミヤザキマナブ]
作家。1945年、京都のヤクザ寺村組組長の次男として生まれる。早稲田大学中退。大学在学中には共産党の非合法ゲバルト部隊の隊長として派手に活躍。大学中退後、「週刊現代」記者、解体業経営、地上げ屋などを経て96年には自伝『突破者』(南風社)で作家デビュー
田中森一[タナカモリカズ]
元特捜検事/元弁護士。1943年、長崎に生まれる。岡山大学法文学部在学中に司法試験に合格。71年、検事任官。大阪地検を経て、東京地検特捜部で撚糸工業組合連合会汚職、平和相互銀行不正融資事件、三菱重工CB事件などを担当。伝説の辣腕特捜検事として名を上げ、87年、弁護士へ転身。00年、石橋産業事件をめぐる詐欺容疑で東京地検に逮捕、起訴され懲役3年の実刑判決。上告するも08年3月に棄却、刑が確定。4月、服役中に詐欺容疑で大阪地検特捜部に逮捕される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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