扶桑社ミステリー
リチャード三世「殺人」事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 413p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784594038342
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

幼王を殺害し、王位を簒奪した、英国史の極悪人リチャード三世。だが、彼の無実を証明する新たな史料が発見された!そのお披露目会が開かれる屋敷には、愛好家がリチャード三世にまつわる歴史上の人物に扮して大集合。ところが、参加者に次々と災難が降りかかる。しかも、各人が扮した人物の実際の死にざまを想起させるような形で…何者かがリチャード三世の殺人を再現しようとしているのか?MWA巨匠賞に輝くエリザベス・ピーターズが『時の娘』にオマージュを捧げた、伝説的名作。

著者等紹介

ピーターズ,エリザベス[ピーターズ,エリザベス][Peters,Elizabeth]
1927年生まれ。エジプト考古学者。66年、バーバラ・マイクルズ名義で作家デビュー。68年から、エリザベス・ピーターズ名義でミステリーを書きはじめ、歴史をからめた本格もので人気を博す。98年、アメリカ探偵作家クラブ賞の巨匠賞に選ばれる

安野玲[アンノレイ]
1963年生まれ。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごへいもち

14
全く面白く感じなかった、たぶん英国史知識不足2020/10/27

11
リカーディアンとして気になって読んでみた。リチャード三世の名声にとって最大の不幸は彼を殺したテューダー朝にシェイクスピアっていう天才が現れたことだろうと思う。ベネディクト・カンバーバッチにやらせても名誉回復ってわけじゃないみたいだし。「リチャード三世」の愛好団体を舞台に、名誉回復に繋がる手紙が発見され、マスコミを呼んでの盛大な発表が行われようというシチュエーションで、次々起きる事件。登場人物にはあまり感情移入できなかったけど、似合ってたり似合ってなかったりする歴史上の人物のコスプレが出てきて愉快だった。2019/10/05

鐵太郎

11
リチャード三世とは、イングランド王であり、英国史において問答無用に悪人と決めつけられた人。このミステリは、これら過去の定説の歴史をひっくり返す重大な文書が見つかった、というふれこみで、リチャード三世の傍系の子孫の館を舞台に繰り広げられる大人のドタバタ劇です。イギリスのしちめんどくさい歴史を知らなくてもけっこう、十分面白く楽しめます。ホームズ役は、何でも入っているバッグをぶら下げた元気な女性。ワトスン役はツッコミが軽妙な男性(私)。どう考えても40代以上なのに、元気なこと元気なこと。2004/10/03

oldman獺祭魚翁

8
図書館本 いやあ苦労しました。イングランドの貴族のカントリーハウスを舞台にしたリチャードⅢを下敷きにしたユーモアミステリーなんですが、リカーディアン(リチャードⅢ擁護派)を自認する僕でさえ読了に手を焼きました。登場人物の大半はリカーディアンなのでこれに関する議論は一杯出てきますが、大半が中途半端なのでリチャードⅢに関しての基本的知識が無い読者にはチンプンカンプンだと思います。もしこれを読みたい方が居るなら有名なティの「時の娘」を読んでからをお奨めします。こちらは本書と違って普通に本屋で見つかります。続く2015/08/06

viola

8
図書館で偶然見つけて。ジョセフィン・テイの名作『時の娘』のオマージュとなっており、作品中にも登場しています。リチャード三世擁護派の人物たちがパーティーを催し、リチャード三世とその周辺の人物のコスプレをする。そのうちに、殺された方を真似た悪質な悪戯が発生し・・・という話。タイトルの「殺人」はリチャード三世のほうなので、作品中では死者は出ません。特に小説、ミステリーとして優れているとは全く思えませんが、リチャード三世ファンは必読かな。著者はエジプトの考古学者だそうで、23歳で博士号取得という天才。2012/10/20

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