お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい (改訂版)

電子版価格
¥550
  • 電書あり

お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい (改訂版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594035938
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

お母さんへのすべての感謝を一篇の詩に凝縮させて二カ月後、生まれながらにして重度の脳性マヒだった奈良県の少年やっちゃんは天国に旅立った。やっちゃんを見守ったすべての人の愛と涙に溢れた珠玉の一冊。

目次

第1章 やっちゃんが生まれた
第2章 周囲の愛に守られて
第3章 ボク、一年生になったよ
第4章 仲間がいっぱい
第5章 幸福は自分の手で
第6章 やっちゃんが詩をつくった
第7章 やっちゃんが死んだ
第8章 やっちゃんの詩が全国に紹介される

著者等紹介

向野幾世[コウノイクヨ]
昭和11(1936)年、香川県生まれ。奈良女子大学文学部卒。国立教護事業職員養成所修了。肢体不自由児施設指導員や奈良県立明日香養護学校教諭、奈良県立障害児教育センター所長、西の京養護学校長、奈良県立教育研究所障害児教育部長などを歴任。現在、奈良大学講師。一貫して、障害児の教育の機会拡大や、障害者と健常者の共生を目指してボランティアの育成や啓発・教育活動を展開。98年、文部大臣より教育功労賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アズマ

15
社会の障がい者に対する偏見はいつまでも変わらないものだというのを感じました。障がい者を差別するのではなく、ただ自分と違うということを受け入れられる世の中になってほしいです。2018/03/25

しんた

8
介護職に就く家族から借りた。この手の本を読むたび障害者について考えさせられる。身内に障害者がいない限り何も言えない気がする。2014/06/23

まみか

7
『やさしさこそが大切で 悲しさこそが美しい そんな人の生き方を教えてくれた おかあさん』是非、皆さんにも、山田康文君のこの詩の全文を読んでいただけますように。健常者である私も『老い』とともに、できないことも増えていくだろうし『大抵はみんな、いつか障害者になる。だから康文君は私たちの先輩』とおっしゃられる向野先生。『表情は言葉の宝庫』として不自由な方達の全身が発する言葉を聞き取ることが言語訓練士の仕事、という箇所にもとても感銘いたしました。どうか、この本がまたどなたかの目にふれ、独り歩きしてゆきますように。2016/12/30

6
文体は媚びずキツくなく、冷静で楽しくて、真摯。“障害者”も“健常者”も、生きながら悩み、悩みながら生きている、そのことに変わりはない。それこそが、生きるということなのだなあ。誰も無力である。小さな存在である。だが、己の無力さを知ることによって、「ありがとう」が出てきて、自分の果たせる小さな役割に誇りを持つことができる。脳性マヒのこと、障害ってのは本当に個人差があるもんだってことをもっと知りたくなった。2010/10/08

りんふぁ

5
ごめんなさいね、、おかあさん。そんな風に言わせない世の中に少しでも変われているのだろうか。たしかに、法律や様々な制度は増えたが、障がい児に対する偏見の「こころ」までは、なかなか変われないのではないか。そんなことを思う。2017/02/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/70323
  • ご注意事項