内容説明
『妖怪博士』と『夢ライター』のマレーシア珍旅行。
感想・レビュー
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夜間飛行
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セノイ滞在ルポ。今回は怪人・水木しげるを介して、セノイの民俗文化と我々の世界を橋渡しする試みだ。タチの悪い精霊が沢山いて、それらは導き手でもあるらしい。痛み、衰弱、死をもたらす精霊が人を助けるのは不思議だが、水木さんは精霊の像を嬉々として集め、精霊を呼ぶ儀式で踊り出す。彼らとのつき合い方をよく知っているようなのだ。土地を所有しないセノイの人々は、我々のように個人の消費に縛られていない。人と精霊が一緒にいる共同体では、快楽や痛みや死さえも流動的にやり取りされる。ひょっとしたら我々も夢の中ならそれが可能かも。2021/02/11
かみのけモツレク
1
著者のまなざしがよかった2019/02/01