出版社内容情報
境界性パーソナリティ障害を克服した当事者と実績豊富な精神科医が語り合い、「絆の病」の本質と回復への道のりを明らかにする。
内容説明
絶望しなくていいのです。「絆の病」はこうして癒される―。治療が難しいとされる境界性パーソナリティ障害を克服した当事者の体験を、実績豊富な精神科医が臨床例を織り交ぜながら読み解いていく。複数の診断名は何を意味するか、カウンセリングでどこまで治るか、避けるべき薬は何かといった、当事者ならではの疑問に丁寧に答え、病の本質と回復への道筋を明らかにする。親やパートナーといった大切な人との関係に傷つき、苦しむすべての人に贈る希望の書。
目次
第1章 心の病に気づくまで(父の怒りから、母を守りたかった;弟が生まれて ほか)
第2章 精神科の医師にかかる(精神科医はどうやって診断しているのか?;薬の話 ほか)
第3章 「絆の病」と家族(優しさが病を癒す;自殺未遂からの逆転 ほか)
第4章 優しさのなかで変わっていく(たすけてって、いっていい;「病を克服」と生きづらさの表現 ほか)
第5章 どうやって回復したか―咲セリの場合(「何でも書いていいノート」(二〇〇四~二〇〇六)
自分のリズムを知る(二〇一二~二〇一三) ほか)
著者等紹介
岡田尊司[オカダタカシ]
1960年、香川県生まれ。精神科医、作家。医学博士。東京大学哲学科中退。京都大学医学部卒。京都大学大学院医学研究科修了。長年、京都医療少年院に勤務した後、岡田クリニック開業。現在、岡田クリニック院長。山形大学客員教授。パーソナリティ障害、発達障害治療の最前線に立ち、臨床医として人々の心の問題に向かい合っている
咲セリ[サキセリ]
1979年生まれ。思春期の頃から自傷、自殺念慮、依存に苦しみ、強迫性甚害、境界性パーソナリティ障害、双極性障害などを抱える。2004年、不治の病を患う猫と出会い、「まっすぐに生きている」姿にふれ、一歩を踏み出す。以来、依存や自傷を絶ち、病気を抱えながらでもできる在宅WEBデザインの仕事をする傍ら、講演やテレビ出演を通じ「いらない命なんてない」というメッセージを伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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