出版社内容情報
東京23区それぞれが人格を持ち、歴史や街の様子、そこで生まれたドラマを「自分語り」するという、ユニークな小説。
内容説明
街は、とってもおしゃべり。東京２３区がそれぞれに語る笑いあり、涙ありの“マイストーリー”。最注目の作家によるユニークな小説集。２３区＋武蔵野市＋東京都の、全２５話。
著者等紹介
山内マリコ［ヤマウチマリコ］
１９８０年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。２００８年「女による女のためのＲ‐１８文学賞」読者賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
177
東京23区 2015.08発行。字の大きさは…中。 東京23区の町案内です。読んでいて、そうだよなと頷いたり、えぇ～そうなんだと知ったりします。新宿区では、当時新宿東口は、繁華街で遊ぶところも多かったですが、西口は浄水場の跡地で何もなく、これが同じ町かと思ったものです。渋谷区では、恋文横丁が有ったのかと思い。ハチ公の物語は、そうだよなと思ったり。五島慶太のことは小説でよく読んだなと思ったり。新宿と同じく、よく遊んだ思い出がいっぱいある町です。🌿続く→2021/03/02
❁かな❁
165
山内マリコさんによる東京23区＋武蔵野市＋東京都のお話＊普通に東京の紹介ではなく、まさかの擬人化！山内マリコさんお気に入りで全作読みました♪東京は遊びで行ったりするだけで詳しくないので、わかる〜とまでは思えないのもありました。渋谷区、新宿区、中野区などはそんな感じだろうなぁと思えて楽しかったです♬大阪版も書いてほしいです！でも大阪もわからないところ色々あるかも？その土地に所縁のあった実在の方も色々書かれていて面白かったです★お気に入りさんが江戸川区読み辛いと書かれていたのも納得！確かに読み辛い（笑）2016/09/16
さと
111
それぞれの区が、語り手となり お国（⁇）自慢^ ^ いきなり洗練された首都東京として誕生したんじゃなく、激動の中、変貌を遂げて今日があるんだ。 意外や、皆さんご存知で無いこともあったりして・・・ サクッと軽く東京見物にはもってこい2015/11/25
みかん🍊
102
読友さんのレビューから今度上京予定があるので早速借りてみたが行く前に読めて良かった。２３区を擬人化してそれぞれに語らせる東京の歴史、現在、その区の有名人や建物、下手なガイドブックより行きたい所が増える。豊島区のハヤブサヒデトの映画見てみたかったな、後書きより世田谷区で競技場検討されているそうで良かったね、ホント既存の施設でこぢんまりとする東京オリンピックはどうなったんでしょうね。東京は作られては壊れまた作られては壊れるという歴史を繰り返して現在がある永久に完成しない街。東京に行く時に持って行きたい１冊。2016/02/08
じいじ
101
【図書館本】この本、いい意味で想像を裏切られました。東京23区をルポした探訪記（エッセイ）だろうと思って読みはじめた。読み応えがあって面白いです。擬人法で各々の区が喋る手法の小説仕立てがいい。すべてを紹介する字数がないので、不肖私が産湯をつかった墨田区を…。世界のピカソ、ゴッホが畏敬した北斎が住んでいた町。生涯93回も区内の長屋を転々とした。或る日、歌川国芳が仕事に壁を感じて弟子入り志願に来るも門前払い。帰り際の北斎の「もっと自由に描きなさい。」との助言が、のちの国芳の飛躍に繋がる感動するお話です。2016/08/16
