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ベンツ―消えた伝説のサル

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  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591141700
  • NDC分類 489.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

野生のニホンザルが生息する大分県高崎山。数々の武勇伝を残して失踪した「ベンツ」というボスザルの生涯を描く、異色のノンフィクシ

高崎山の永遠のヒーロー、ベンツ。
波乱万丈の生き様に迫るノンフィクション!

大分県大分市高崎山に生息した野生のニホンザル、「ベンツ」。数々の武勇伝によって、揺るぎないスーパースターの座を築き上げた伝説のオスザルとして知られているベンツの知られざるドラマチックな生涯と魅力を、さまざまな関係者の証言から浮き彫りにした異色のノンフィクションです。
2014年12月刊の児童書『高崎山のベンツ』(江口絵理著・ポプラ社)に続くベンツ関連書籍第二弾となりますが、大人の読者に向けて、ベンツが登場した背景や高崎山の歴史、ニホンザルの生態などにもさらに深く言及し、読み応えたっぷりの一冊となっています。

著者プロフィール
緑慎也(みどり・しんや)
1976年大阪府生まれ。出版社勤務後、月刊誌記者を経てフリーに。科学技術、ノンフィクションを中心に取材・執筆をおこなっている。共著に『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』(講談社)がある。

序章 ――幻のサルを追って


?T 高崎山のベンツ
サルの魅力を伝える人たち
美しく荒々しいサル
すべてが別格だった

?U 最年少のボス就任
サルたちの観察記録
見えてきたサルの社会
家系図からわかってくるもの
ベンツが早く出世できた理由
恋愛で失ったボスの座

?V 友情と裏切り
マウンティングが持つ意味
庇護者サイジョー
ふたたび上位へ
順位に対するこだわり
思いがけない裏切り
ゾロ・ベンツ体制の誕生

?W 群れを守る
高崎山と私
入園者数の減少
母系社会で育ったベンツ
子ザル全員を守るオスザル
仲間のために闘う

?X 武闘派の台頭
対立する二つの群れ
群れの抗争とベンツ
弱体化するA群
新猿類ボスの時代
最も巨大な群れの崩壊

?Y 出生の謎
ベンツの母親は誰なのか
ベンツは孤児だった?
サルへの餌付けの歴史
人口の増加が社会を変える
餌付けによって攻撃的に
餌付けは何をもたらしたのか
寄せ場は都市である
エサの減量でサルを守る
日本独自の野猿公苑
大分市役所の取り組み
高崎山の裏の顔

?Z 失踪と捜索
二度目の頂点
ハトムギ事件勃発
突然の失踪
市街地での目撃情報
保護されたベンツ
群れへの復帰
ベンツの最後の日々
高崎山の永遠のヒーロー

終章 ――なぜベンツは人々を惹きつけるのか
 

あとがき
年表 ベンツの経歴

内容説明

誰よりも強く気高く、猛々しい。巨大群を統率した「最後のボス」の生涯とは―。大分市高崎山の山中に生息した幻のニホンザルの一生を追った、異色のノンフィクション!

目次

序章 幻のサルを追って
1 高崎山のベンツ
2 最年少のボス就任
3 友情と裏切り
4 群れを守る
5 武闘派の台頭
6 出生の謎
7 失踪と捜索
終章 なぜベンツは人々を惹きつけるのか

著者等紹介

緑慎也[ミドリシンヤ]
1976年大阪府生まれ。出版社勤務後、月刊誌記者を経てフリーに。科学技術、ノンフィクションを中心に取材・執筆をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2022/08/23

じゅんじゅん

2
大分県高崎山で異なる二つの郡でボスざるになった伝説の猿ベンツについての取材レポート本という感じ。ベンツは確かにすごいけど、ニホンザルが増えたり減ったり、人が偉いのかサルが偉いのか、共存についても考えさせられました。2015/06/24

えみる

1
ヤクザの実録ものを読んでいるようなニホンザルの世界は興味深かった。しかし、この著者ではなく、飼育員の方が書いた方が面白いものになったと思います。2015/06/04

ハル

0
図書館で見かけて、そういえばラジオで高崎山のベンツの話を聞いたことがあったなあと借りてきました。サル山の順位って、人間がサルに餌付けしたからできたものだとは知らなかった。本来はあんなに大所帯で移動する動物じゃなかったんですね。2015/07/30

きよこ

0
ベンツや高崎山のことは読むまで全然知らなくて。パラパラ立ち読みしたらなんだか面白そうだったので購入。人間の世界にも通ずる円熟と衰退。競争競争の団塊世代と今の若い人たちと、その狭間の私たちとが作ってる社会の縮図感もある。昔がいいわけではないけど、じゃあ今がいいとも言えない難しさ。いずれにせよ、サル社会もなかなか大変そうだし、ベンツは漢だし、飼育員さんたちは何百匹も名前を覚えててすごい。2018/10/15

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