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ポプラ新書
変わる遺伝子医療―私のゲノムを知るとき

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  • サイズ 新書判/ページ数 180p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591137383
  • NDC分類 491.69
  • Cコード C0245

内容説明

外科の医師として患者に寄り添い、その後十年以上にわたり遺伝カウンセリングを行ってきた著者による、遺伝子医療の現場からの提言。がんや生活習慣病の遺伝子検査の実例をもとに、遺伝子医療の基礎を説明。さらには今後の可能性、そして私たちが向き合うべき課題に迫る。

目次

第1章 開かれたパンドラの箱(遺伝性の大腸がん;大腸がんと救える命 ほか)
第2章 生命の設計図(遺伝子検査には三種類ある;遺伝って何、遺伝子って何? ほか)
第3章 遺伝しない遺伝子の病気(遺伝と遺伝子;がんはゲノムの病気 ほか)
第4章 生活習慣病の遺伝子検査(生活習慣病は遺伝子多型が関係;人種による遺伝子多型の違い ほか)
第5章 自分と子孫が幸せに生きるために(親の気持ち;妊娠と染色体検査 ほか)

著者等紹介

古川洋一[フルカワヨウイチ]
1987年東京大学医学部医学科卒業。同年より5年間、東京大学医学部附属病院および関連病院で外科医として勤務。1992年よりがん研究所生化学部(中村祐輔研究室)にて遺伝子の研究を開始。国際がん研究機関留学などを経て、2004年東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター特任教授、附属病院ゲノム診療部部長(併任)、2007年より臨床ゲノム腫瘍学分野教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちー

2
近年、遺伝子解読の分野の研究が進み、遺伝子によって病気のリスクがある程度わかるようになってきた。そこでゲノム解析によってどのぐらいのリスクを測ることができるのか、また近年の研究の成果などをゲノム研究や病院でのカウンセリング経験が豊富な著者が紹介している。病気の中では遺伝的に受け継がれるものもある。それを検査で知ることによって防げる病気もある。だが、その遺伝的リスクを知ることによっての倫理的な問題が起こる危険性もある。卵巣と精巣の老化の話もあったが、女性だけでなく男性もリスクがあることを知るべきだと思う。2014/06/11

千代

1
ヒトゲノム解析が可能になったとはいえ、まだまだ分からないことが多く、安易に興味本位だけで手を出してしまうと、思ったより傷が深くなる。検査をする時は、大概の人が健康であること、何も変異がないことを確認したい人が大半だから、思ったような結果ではない場合の、心の準備は念入りにしておかないと、本当に立ち直れなくなりそうな気がする。人はみんな誰もが、両親から以外の、突然変異を持って生まれてくる。完璧な人間など存在しないのだから、手を取り合って生きていきたい。2014/05/28

Rockhopper

0
皆がゲノムを読むことができる時代。 その情報は疾患の予防や治療に役立つ反面、差別も生み出す。 保険に入る前にゲノム情報を求められる時代が来るのだろうな。2014/08/10

雑草人間

0
簡単に遺伝子検査やってみるとか、遺伝情報とか言い出す前に読んで欲しい本。 私はここが専門寄りなのでザーッと読めましたが、そうでなくてもかなり噛み砕いて書いてあるのでサクサク読めると思います。事例がたくさんあるのでこういう話の入門書としてもいいかも。2020/11/30

バリバリブーン

0
遺伝子検査とその活用方法について、著者の経験を交えてわかりやすく解説してくれてます。 技術よりも活用方法に重点を置かれているので、遺伝子検査に対して漠然とした興味を持っている人や、これから受けてみようと思う人には、概要が掴みやすいのでおすすめです。 内容も2日もあれば読みきれる程度で、まさに入門書という感じです。2014/04/12

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