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東京ホタル

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591134580
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人気作家5名が、東京の新しい原風景を描く、珠玉の作品集!

川が青く光る夜、やさしい「奇跡」が起こる――。
学生時代の恋人と再会した夜に、
音信不通だった母と出会った日に――
それぞれの想いが響き合う、5つの感動ストーリー。

イベント「東京ホタル」とのコラボレーションから生まれた
注目の作家たちによる極上のアンソロジー!

東京ホタルとは……
自然と共生できる都市にという願いを込め、
隅田川に10万個のホタルに見立てた「いのり星」を流すイベントです。
2012年から始まり、毎年開催されます。

はぐれホタル 中村航
蛍の光り 小路幸也
夏のはじまりの満月 穂高明
宙色三景 小松エメル
ながれぼし 原田マハ

内容説明

川が青く光る夜、ぼくらは奇跡を願う。学生時代の恋人と再会した夜に、音信不通だった母と出会った日に、それぞれの想いが響き合う、5つのやさしい物語。人気作家5名が、東京の新たな原風景を描く、珠玉の作品集。

著者等紹介

中村航[ナカムラコウ]
1969年岐阜県生まれ。2002年、『リレキショ』で文藝賞を受賞し、デビュー。『夏休み』が芥川賞候補に、『ぐるぐるまわるすべり台』で野間文芸新人賞を受賞

小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年北海道生まれ。2002年『空を見上げる古い歌を口ずさむ』でメフィスト賞を受賞し、翌年にデビュー

穂高明[ホダカアキラ]
1975年、宮城県生まれ。『月のうた』で第二回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞

小松エメル[コマツエメル]
1984年東京都生まれ。母方にトルコ人の祖父を持ち、トルコ語で「強い、優しい、美しい」という意味を持つ名前を授かる。2008年ジャイブ小説大賞初の「大賞」を受賞した「一鬼夜行」でデビュー

原田マハ[ハラダマハ]
1962年東京都生まれ。2005年、『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。2012年、『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiro

238
東京ホタルを題材にした5人の作家のアンソロジー。今回もアンソロジーの楽しみである初めての作家さん(小松エメルさんと穂高明さん)に出会えた。大阪に住んでいるので、東京ホタルというイベント自体を知らなかったので、読了後にYou Tubeで観てみた。もちろん本物のホタルとは違うが、スカイツリーのライトアップとあわせて、隅田川のなかの青いホタルは本当に綺麗だった。日本人はホタルといえば儚さを思い浮かべるからか、それぞれの作品は東日本大震災、戦争、別れた母との再会、昔の恋人との再会等、心にやさしかかった。2013/06/01

おしゃべりメガネ

191
そうそうたる面々の短編集ですが、ここでもやはりぶっちぎりな完成度は原田マハさんでした。1行1行に素晴らしいドラマが詰め込まれており、どんな展開になっても涙してしまう作風は他の追随を許さない域かなと。続きましてはこちらもやはり安定度抜群の小路さんです。「祖父」が幼いころに出会ったある人との交流を描いた作品にココロがジンワリきます。お目当てだった穂高さんは今作に限っては少し読後感は微妙だったかな。中村さんは普段通りの作風で爽やかにまとまてくれていました。初読みの小松さんは本作だけでは何とも言えない感じです。2015/06/05

きりこ

172
「東京ホタル」はこのアンソロジーのための架空のイベント、ではなかったのですね。隅田川に放流された10万個のLED電球が水面を青々と照らす様はさぞかし美しいだろうなと思いますが、本当の蛍が飛び交うような綺麗な水辺がなくなったということは淋しいことです。私も硝子ケースの中の蛍しか見たことがありません。小路幸也さんの「蛍の光り」は児童文学のような優しい語り口の心温まる話。おじいさんの言葉だけホタルではなく蛍という漢字という所は拘っているなあと思いました。続く→ 2014/03/29

とし

156
ちょっと季節外れに読みましたが、ほろ苦く、切なくも暖かく、ちょぴりさわやかな気分させてもらえる、川と川面の蛍と光でした。 2015/11/17

紫 綺

155
『東京を世界に誇れる美しい都市へ』のスローガンの『東京ホタル』がお題のアンソロジー。ホタルというと戦争のイメージが強いのだろうか?関連する話が多かったイメージ。やはり、小路さん・原田さんが温かい。小学生の頃、親父に連れられて行った田んぼの中で見た、満天の星空のようなホタルの乱舞は未だに忘れられない。2013/06/27

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