内容説明
31歳で突然のガン宣告、余命2年の告知を受けた著者。それから1年余りが経ち、病状にも少しずつ変化が現れてきた。それでもバイクに乗り、仕事を続ける。常に変わらず自分らしくあることを望み、ユーモラスかつシニカルな語り口で日々をつづる、異色の闘病記第二弾。
目次
2004 April
2004 May
2004 June
2004 July
2004 August
2004 September
2004 October
2004 November
2004 December
著者等紹介
奥山貴宏[オクヤマタカヒロ]
1971年山形県生まれ。作家・ライター。31歳で、肺ガン、余命2年との告知を受ける。2005年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mtngsng
8
2ページ目でいきなりくる。結末はわかっているから、読むのがだんだん辛くなってきた。治療が原因でさらにダメージを受ける身体。なのに表現や生活描写は穏やか。日記を書くと言うのは良いことなのかもしれない。最期や最期以降、そして病気などなかったかのように何事もない未来を書いたりしているが、それらを書いているときはどんな気分なんだろう?そんな中、サイボーグ母が出てくるとホッとする。医師および医療従事者への意見はもっともだと思う。2010/09/28
kuukazoo
4
再読。最初に読んだ時はガジェット指向的な文体が鼻についてあまり入り込めなかったが、今は素直に受け止められる。「残された時間」を意識せざるを得ない状況だからか。この人のことを知ったのは友人のブログだったが、その友人は鬱に苦しみオーバードーズで死んだ。この人の病状はわたしのダンスの恩人とほぼ同じだった。読みながら今はもういない彼女達のことが思い起こされ、やりきれず。極限にあっても自分であり続けるために足掻く彼の姿が重なる。残されたわたしもいつかは死ぬ。その時、彼の文章がわたしを支えてくれる杖となりますように。2016/08/16
Chikatilo
2
前作とは違いどこまでも静かに語られる日々の生活。同い年の自分とは180度違う生き方をした彼の日々。涙です。2010/03/12
2Tone
1
かなり読むのにはキツい内容ではあります。自身の病気の方は悪化してるし、結果が分かっているだけに、どう読んでいいのか難しいところもあります。ただ、余命も知っていて書かれたということにおいては、素直に読むことを目指していました。 でも、ちょっと辛い。2013/08/26
cino
1
座り心地のよい椅子やホスピスについての記述が印象に残った。2009/12/30