恋文の技術

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恋文の技術

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591108758
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ほろにが可笑しい新・書簡体小説、誕生!
男なら、いや女でも、書きたまえ、送りたまえ。

内容説明

京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。無聊を慰めるべく、文通武者修行と称して京都に住むかつての仲間たちに手紙を書きまくる。手紙のうえで、友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れ―。

著者等紹介

森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年、奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。2007年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

射手座の天使あきちゃん

463
ふふふのふ これ絶対笑います!(笑) 主人公の「恋文の達人」を気取る一意専心・首尾一貫のオバカ大学院生がいいです!、複数人への手紙のみで場面を3D想像させる斬新なスタイルもまた良し! しかし「もりみーさん」、小説に本人登場した挙句、最後は「なにげ」に良い人っぽいオチをつけるのは止めましょう(笑) それにしても「おっぱい万歳」とは、なんと心地よき言葉なるかな、あはは スミマセン <(^_^;2011/01/15

kishikan

436
手紙文の小説は、井上ひさしの「十二人の手紙」などがあるけれど、往復書簡によるものが多い。でもこれは、文通とはいえ相手方の手紙は一切ない。まさに森見流、人生の敗者の一方的、独善的、独断的(何が違う?・・)それでいて、むなしい男が、友人に対し、妹に対し、教え子に対し、ついでに森見自身に対し、書きに書きまくり送りに送った、約半年にわたる男の玉砕の書だ。恋文修練は結局実らず、大学院の研究成果も出せず、最後は、なるがままの悟りの境地に達する。果たして、大文字山において大願成就となるのか、それは読んでからのお楽しみ。2009/03/30

mikea

332
手紙だけで話が進んでいきます。守田一郎が友人の小松崎や森見登美彦、先輩の大塚さん、妹、家庭教師での元教え子等と文通をし、伊吹さんへ恋文を書いていく過程が楽しく読めます。守田や周辺の個性的な人達の様子が伝わってきて自分自身も手紙を読んでいるような楽しさが広がります。手紙を書く機会はなかなか現代ではないけれど、守田のように誰かに手紙をかいてみようか・・・と思わせる不思議な本です。2012/08/04

takaC

321
なるほど。”文句の付け所なし”だよ。2011/06/17

ミナコ@灯れ松明の火

317
手紙の返事は帰ってきているだろうにその返事が文中に登場することはなく「往信」だけで話がすすんでゆく。「返信」が表に出ない故にますます想像力が働いてものすごく楽しかった。電車の中で読むのに苦労する言葉選びのオモチロサはさすが登美彦氏!恋文の技術をいただいたというよりは、メールにはない、手紙の持つ体温のようなものをいただいた気がする。目的のない手紙っていいなあ~。2011/06/14

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