内容説明
あのハチベエが裁判員に選出された!国民の義務?裁判員になっても困らないために。
著者等紹介
那須正幹[ナスマサモト]
1942年、広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業後、文筆生活にはいる。主な作品に、1978年発表の『それいけズッコケ三人組』をはじめとする「ズッコケ三人組」シリーズ(巌谷小波賞)があり、2004年12月『ズッコケ三人組の卒業式』で完結した。ほかにも『さぎ師たちの空』(路傍の石文学賞)、「お江戸の百太郎」シリーズ(日本児童文学者協会賞)『ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー』(野間児童文芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オーウェン
50
中年シリーズ43歳は、当時タイムリーだった裁判員制度。 それにハチベエが選ばれたことで、3人組も大きく関わっていくことに。 実際周りにそういう人がいないからほとんど制度の仕組みは知らなかったが、色々と制約があったりと事細かに描かれている。 実際の裁判が始まると有罪か無罪か判断が付きにくい。 ミステリの小説や映画は経緯を知っているが、その場だけで提示される情報のみで判断を下すのは非常に難しい。 このシリーズでは珍しくラストにぼやかして終わらせる。 でも実際の事件ってこういうものなんだろうなと。2021/09/08
ゆにこ
42
ハチベエが裁判員に選ばれる。犯人は誰なのか、事件の真相を追うのは面白いのだけど、ズッコケシリーズらしく三人の活躍が見たかった。2016/02/27
zanta
13
273/10/3/2016 三人と社会の変化をうまく絡めていて、身近な感じがする。本当に同級生の話のようで懐かしさも感じる。明るいし。いいなぁ2016/10/03
Lwsika
11
裁判員制度を三人組が分かりやすく説明してくれていました。とはいえ、肝心な裁判員をハカセではなくハチベエにしてしまうところが那須さんらしいです。モーちゃんの仕事も安定したようで一安心。そしてハカセ、気付けば両手に花状態じゃありませんか。この先の展開が気になるところです。2012/08/27
なおなお
5
ハチベエが裁判員になるお話。三人組も43歳になり、自分達の親の介護をどうするか…もチラッとエピソードがあるが、ハカセもモーちゃんも「お前がめんどみろよ」と妹や嫁に平気で言ったのに驚いた。出版は2008年初版だそうが、介護は女がやるというのが根強いのは分かるが…心優しいモーちゃんも平気で押しつけてたのにはちょっとショック。 裁判員についての話は裁判員になるまでの過程やその制度の問題なとも盛り込まれており、面白かった。2020/05/18