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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591102848
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

三人の少年たちが、行方不明の少女を捜しに、冥い森へと歩を進めてゆく―。深い闇が、それぞれの心の奥底の嘘を暴く。何かを隠すために、何かを守るために、何かを伝えるために。予測不可能、胸に迫る驚愕のラスト。

著者等紹介

永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年鹿児島県生まれ。週刊誌記者を経て、フリージャーナリストに。2000年に『サイレント・ボーダー』(文藝春秋)で小説デビュー。ジャーナリストとして培われた取材力に裏付けられた緊迫感のある描写でストーリーテラーとしての評価が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

42
末期癌のかつての同級生と見舞いにきた良樹は、想い出話をしつつ『ある謎』をひもといていく。自然豊かな少年時代の回想は、不良との決闘や転校生に抱く初恋などノスタルジック。出だしからあった違和感がどんどん濃くなって、予想外の展開に。切なさが倍増するラストを味わえました。スタンドバイミー系ミステリーです。★42017/12/12

ブルームーン

37
小学生男子3人組が行方不明になったクラスメイトの美少女を探す為、山へ探検に行く話。登場人物の家庭環境がどれも辛すぎる。途中から何となく真相が予想できてしまうものの、「違ってたらいいな」と思いながら読んでしまった。最後に彼が「かゆい」と言いだした時、「え?こっちも?」とゾゾっとした。 2015/04/06

キムチ27

37
最近、永瀬さんに注目!ジャケ借り?じゃないけど、奥深いブルーの表紙が目立った。内容もラストも良かった・・何か深層が霞み、くっきりした後の衝撃はダークは感じられず、吐息のような感慨。舞台はとある病室。そこで会話する2人の50歳代の男性。小学校時代のある事件の思い出を語る描写に現実を絡めていく。一人は元社長で死を待つ身、一人はしがないタクシー運転手。3人で山に出かけた時の真相を紐解くところに誰かの嘘がある。もう一人の男・・。時代は昭和40年代だろうか。セピア色の記憶が蘇る。確かに貧しい生活が溢れていた。2014/09/11

おかだ

24
おおっ…!なんか終盤ビックリした。「永瀬隼介版スタンドバイミー」との帯を信用して、深く勘繰ったりせずに何となく読んでたら、思わぬ展開が待っていた。そういやあの場面も妙だしあの行動も怪しいし…と、考えてみればそれを匂わす場面はいくつもあったんだけども。ミステリーというよりはホラーなのか。優しくて切ないホラーだった。少年3人それぞれの家庭環境が悲しく、だからこそ持ち得た思いやりからなる「嘘」だった。2015/09/28

むう

17
永瀬さん連チャンで。但し本作はちょっとハズレ、と言うか悲し過ぎました(泣)。登場人物が皆人生に挫折し、夭折したり殺されたり…やるせない小説ですzzz 昨日読んだ「去りゆく者への祈り」では、死ぬのはあくまで犯罪者であり、善良な一般人が亡くなることはなかったのに(悲)。ネタバレ回避のためこれくらいにしておきますが、実はみんなこの世の人間ではなかったなんて、悲しすぎるオチ。ややがっかりな作品でした…。次に期待します m(>o<)m2017/02/03

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