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廃墟の上でダンス―チェチェンの戦火を生き抜いた少女

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784591099599
  • NDC分類 956
  • Cコード C0098

内容説明

1994年12月、14歳の少女は、村恒例のダンスパーティーを心待ちにしていた。しかしそのパーティーは開かれなかった。始まったのは、戦争だった―。チェチェン紛争、廃墟と化した街で少女が“ありのまま”を綴った手記。

目次

ダンスパーティーと祈り
『ランボー』とマドラサ
戦争の始まり
グローズヌイの年越し
次の標的

「地獄へようこそ」
セダの消えた太陽
ジハード作戦
祖母の話
祖母の話(続き)
和平!
オレホヴォ村へ
踏みにじられた勝利
グローズヌイの集会場
悪夢の再現
「さっさと帰りな!」
ベラの話
帝国の都
グローズヌイで幸運といえば……
選別収容所
サラウディの伝説
村の一日
グローズヌイの日常
大学
カズベクとマディナ
召集兵
スルタンの結婚
裏切り者
フランスへ
父の二度目の死
チェチェンからの便り
アウシュヴィッツ
久しぶりの祖国
二〇〇五年のグローズヌイ
パーティー

著者等紹介

テルローヴァ,ミラーナ[テルローヴァ,ミラーナ][Terloeva,Milana]
ジャーナリスト。1979年、チェチェンに生まれる。1994年から始まった第一次チェチェン紛争、第二次チェチェン紛争下を生き抜き、グロズヌイの大学で勉強したのち2003年にパリへ留学し、『廃墟の上でダンス―チェチェンの戦火を生き抜いた少女』を上梓

橘明美[タチバナアケミ]
お茶ノ水女子大学文教育学部(仏文学・仏語学専攻)卒業。その後メーカーに勤務、フランス駐在員などを務める。現在、フランス語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

31
表紙の少女はミラーナだろうか、そして裏表紙の彼女に、パリで勉強し「生きていく」これからを見据えた視線を感じる。「生き抜いた」とは云えないだろう。ロシアのチェチェン化は揺るぐどころか、どう考えても恐怖政治の鍋の中だろう。もっともそういった中での住民の在り様を「絶望の淵」というのは他の世界に生きている人・・訳者である橘氏が書いてある。20代の終わりに書いたこの手記は読み易くさらっとしている・・だけに、構造化した状況で若者がどう生きるかの選択肢はないのではなかろうか。2014/09/26

yurari

1
言葉が出てこない。とても重く、苦しい内容だった。●決してあきらめちゃいけない。私たちにあきらめる権利などないんだよ。チェチェン人は何世紀も苦しんできたのだから、それをここであきらめたら、犠牲になった人たちを裏切ることになってしまう。だから希望を持ち続けるしかないんだよ●ロシア政府はチェチェンで起こっていることを戦争とは認めていない。テロ撲滅作戦、取締り、治安維持活動とみなされている●ロシアと裏で手を組んだチェチェン組織がロシアの将軍と共に石油で儲けている。彼らにとって戦争は金儲けのチャンス2022/02/07

やまはるか

1
 1990年代のチェチェン紛争(本では戦争)を生きた若い女性のルポルタージュ。腐敗した大国の支配を受け、国際社会から孤立した瓦礫の町で民族ダンスを楽しむ民衆が光として描かれる。同じテーマが小説として構成されていたらより強い印象を受けただろう。それこそ文学、芸術がなし得る力であると思う。2018/08/31

Aoka

0
こんなことが世界で起こっているのが衝撃。もっと知ろうとしなければ…。2008/12/07

ふくろう

0
チェチェンについて、チェチェンに住む人からの考察。考える。・・・2008/11/18

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