出版社内容情報
純はやっと母、祖父母との幸せな暮らしを始めた。友だちもいるし、父のような人はいろいろ教えてくれる。しかし・・・。
内容説明
本書は、思春期の入り口に立つ純の物語です。トラマルと別れたときのような子どもではなく、でも、まだおとなでもない純。再婚した父親と、途中からいっしょに暮らすようになった母親へのわだかまりが、純のなかにあります。新しい出会いをし、それぞれの人が持つ人生の重みに、純の心は揺れます。「生きるって、どういうことなのだろう。ぼくって、なんだろう」。『12歳、ぼくの夏』は、純の、自分探しの旅なのです。