内容説明
生命の“質”から生活の“質”へ。戦前の人口の“質”に関する論議から戦後の人口論まで、人口問題と社会政策をめぐる日本的系譜の全体像に迫る。
目次
課題と方法
第1部 優生・優境思想と社会政策(優境概念の展開―池田林儀を中心に;社会衛生学の形成―暉峻義等を中心に;少年教護法にみる優生思想―富士川游を中心に;エレン・リチャーズの優境思想と日本)
第2部 人口問題からみた社会政策論史(人口政策論の軌跡―戦前から戦後へ;社会政策から人口政策へ―永井亨を中心に;出生促進から家族計画へ―北岡壽逸を中心に;女性問題論と社会政策)
第3部 社会政策論の日本的特質(社会政策本質論争再考―戦前から戦後へ;農繁期託児所と社会政策―1930年代の一断面;戦時社会政策と社会事業―大河内一男・海野幸徳・沼佐隆次;前著『人口・家族・生命と社会政策』への書評に応える)
社会科学のなかの社会政策と人口問題
著者等紹介
杉田菜穂[スギタナホ]
1980年生まれ。2009年、大阪市立大学大学院経済学研究科後期博士課程修了、博士(経済学)。現在、同志社大学政策学部嘱託講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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