内容説明
本書では、「中絶権の新たな構成」を示すことに目的をしぼり、プライヴァシー権の概念化に関して、必要な限りで論じる構成としている。補論では、本論と関連しながらも、中絶権に限らない、プライヴァシー権の概念化一般に関係する問題を取り扱った。
目次
序章 本書の目的と構成
第1章 中絶権に関する米国連邦最高裁判例の展開―憲法上の権利としての保障とその実質的な制限
第2章 中絶権の再定位―胎児の生命との対立を超えて
第3章 中絶権とプライヴァシー権概念との関係―プラグマティック・アプローチを踏まえて
第4章 中絶権の新たな構成
終章 本章の結論と今後の検討課題
補論 プライヴァシー権の概念化にあたっての女性のイメージ―女性を抑圧するものから、女性を解放するプライヴァシー権概念へ
著者等紹介
小林直三[コバヤシナオゾウ]
1974年生まれ。2008年関西大学大学院法学研究科博士課程後期課程修了、博士(法学)。2010年高知短期大学社会科学科准教授(憲法、行政法)。2011年高知短期大学社会科学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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