内容説明
19世紀以降、主権国家のスキームは軍事から民政へ、国家間関係のスキームは主権平等の擬制から東西ブロックを経て「テロとの戦い」へ、産業社会のスキームは生産から消費へ、そして消費の情報化へと変化してきた。それは文化の主役が旧中産階級から賃労働者へ、そして新中産階級へと移行し、家族や性愛、異議申し立て等の様式が変化してきたことと連動している。本書はその過程をたどり、その中での主要な出来事に明確な見取り図を示しつつ、現代社会の課題に対する読者の共感を促す。
目次
はじめに―社会学の生成
第一のフォーマット―主権国家
第二のフォーマット―産業資本制市場社会
19世紀後半の主権国家
群衆とその統制
大量生産システムの完成
二大フォーマットの内破―世界大戦前後
消費化
家庭と女性
消費化時代への問題提起
情報化
グローバル化
リスク社会
現代の日本
出来事としての社会 宋代の用例より
著者等紹介
左古輝人[サコテルヒト]
1968年東京に生まれる。1998年法政大学大学院社会科学研究科社会学専攻後期博士課程修了、社会学博士(法政大学)。現在、法政大学ほか講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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