出版社内容情報
われわれが「近代の黎明以来そこに置かれている恐慌という苦境」に対する理論的営為の根拠を追究,「あらぬ社会」への構想力の貧困を超え,社会理論の閉塞を撃つ。
内容説明
混沌・恐慌・不安に対峙して。社会学の根本条件。「秩序問題」すなわち「社会秩序はいかにして可能か」という20世紀社会学の根本問題に挑み、われわれが「近代の黎明以来そこに置かれている、恐慌という苦境」に対処する理論的営為の根拠を追究する。「あらぬ社会」への構想力の貧困を超え、社会理論の閉塞を撃つ注目作。
目次
第1章 秩序問題
第2章 本書の問い
第3章 パーソンズにおける秩序問題
第4章 第二項の偶有性
第5章 初期条件の偶有性
第6章 ベンサムにみる行為概念の変異
第7章 ホッブズ自然状態論と行為概念