翻訳語の論理―言語にみる日本文化の構造 (〔2003年〕新)

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  • サイズ A5判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588436062
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C1081

出版社内容情報

『万葉集』における古代知識人の漢語翻訳の過程にわが国翻訳文化の原点を探り,福沢・二葉亭らの近代西洋との格闘の経緯を分析し,外来文化受容の特異な構造を抉る。

内容説明

『万葉集』において古代知識人たちが苦闘した和‐漢語翻訳の過程にわが国翻訳文化の原点を探るとともに、福沢諭吉、二葉亭四迷らによる近代西欧語との格闘の経緯を分析しつつ外来文化受容における特殊日本的な言語現象を摘出し、翻訳のあり方を通じて日本文化の特質を抉る。『翻訳とはなにか』『翻訳文化を考える』と共に翻訳論三部作をなし、『秘の思想』に至る日本文化論の基本構図を示す。

目次

第1編 物としての言葉(翻訳語との出会い;物としての言葉;翻訳語と日常語;福沢諭吉における言葉使いの論理)
第2編 万葉集における構文の分析(言葉と文字;構文分析の方法;構文分析による二つの典型;翻訳語について;ミコトの分析とその背景;タマノヲの分析とその背景;トコヨの分析とその背景)

著者等紹介

柳父章[ヤナブアキラ]
1928年東京生まれ。東京大学教養学科卒業。翻訳論・比較文化論専攻
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