コレラ、朝鮮を襲う―身体と医学の朝鮮史

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コレラ、朝鮮を襲う―身体と医学の朝鮮史

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  • サイズ A5判/ページ数 432,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588371240
  • NDC分類 490.221
  • Cコード C1022

内容説明

ただ疫病のみが人びとに苦痛をもたらしたのではない。医療をめぐる封建的因習が、そして植民地権力が朝鮮半島の人びとを苦しめてきたのだ。中世から近代へ、漢医学から西洋医学へ、運命論から科学主義へ、朝鮮医学史を多数の貴重な図版とともに俯瞰する。

目次

1 苦痛を強いられる身体の歴史(コレラ、朝鮮を襲う;なぜ、あれほど疫病が流行したのか―朝鮮時代の疫病と防疫;朝鮮人、細菌を眼で見る―細菌説と植民地近代性;断髪とサントォの戦争、衛生の名で;男子を産むための長い欲望の歴史―転女為男法の考古学;『卞カンセィ歌』に見る性・病・躯文化の謎;沈清伝に見る盲人と障害の社会史)
2 歴史の中の医療生活(内医院・典医監・恵民署はどのような所だったのか;医女のはなし;救急名薬・牛黄清心丸;駭怪であり、罔測である―朝鮮末期病院の姿;韓国のヒポクラテス宣誓)
3 朝鮮医学か、西洋医学か(朝鮮医学は中国医学の亜流なのか―朝鮮医学の歴史的正体性;朝鮮後期の身体・臓腑に関する談論の性格;朝鮮後期の西洋医学、漢医学に挑戦す;牛痘法は未明の暗さを照らす灯火なのか―牛痘法の政治学;一九三〇年代の朝鮮医学、西洋医学と一戦交える―漢医学の近代性・科学性論争;医療がどのように民衆に近づいたのか―朝鮮医療史から見た民衆医療)

著者等紹介

申東源[シンドンウォン]
1960年生まれ。ソウル大学校農学大学卒業、同大科学史・科学哲学博士課程修了、理学博士。ケンブリッジ大学ニーダム東アジア科学史研究所客員研究員、韓国科学技術院准教授を経て、現在、韓国科学文明学研究所長、全北大学校科学学科教授。2015年から韓国科学史学会会長

任正〓[イムジョンヒョク]
1955年生まれ。朝鮮大学校理学部物理学科卒業、東京都立大学大学院物理学研究科博士課程修了、理学博士。現在、朝鮮大学校理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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