痴呆老人の歴史―揺れる老いのかたち

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  • サイズ B6判/ページ数 202,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588312090
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C1021

出版社内容情報

古代から現代まで,人々は痴呆老人といかに向き合い,どのような動機づけによって,誰が介護してきたのか。歴史に学んで「老いと痴呆」のイメージの転換をはかる。

内容説明

古代から現代まで、それぞれの時代に、人々は痴呆老人とどう向き合い、どのような動機づけによって、誰が、どのように介護をしてきたのか―。「“老い”に対するマイナス・イメージや無関心からは、積極的で優しい介護は生まれ得ない」という視点から、とりわけマイナス・イメージの強い老人性の痴呆が、歴史の中でどのように捉えられてきたか、人々はなぜ、そのようなイメージを抱くことになったのかを探る。老後不安の時代におくる“老い”と“痴呆”のイメージ転換のすすめ。

目次

第1章 老後不安の時代
第2章 古代中世の痴呆老人
第3章 古代中世における痴呆の病理
第4章 古代中世の社会と心を病む者
第5章 近世における老いと痴呆
第6章 近代における「老耄狂」
第7章 醇風美俗とされた近代の老人介護
第8章 戦後の医療福祉と痴呆老人
付論 歴史にみる死の臨床と安楽死