出版社内容情報
性愛・受胎・出産をめぐる古来の諸見解から,出産の情景や儀礼の変遷,性と生殖の分離をもたらす現代の生殖技術の発展までを展望し,子を産むことの意味を考える。
内容説明
性愛・受胎・出産をめぐる古来の諸見解から、出産の情景や儀礼の変遷、近代国家による性と人口の管理、性と性殖との分離をもたらす現代の生殖技術の発展までを展望し、子を産むことの意味と知恵を歴史に学ぶ。
目次
第1部 生殖の理論(生殖の理論と身体観;胎児観と発生論の図像)
第2部 妊娠から出産へ(月経観;懐妊;易産を求めた古代・中世人の心性;産死者の腑分け;近世出産の心得;出産の情景;産婆を批判する産科医)
第3部 子を産むことの意味(結婚;子を産み育てることの意味;受胎調節と出産管理;障害児の出生;男児待望の社会と性別藩邸;生殖と性愛)
生殖観の歴史
著者等紹介
新村拓[シンムラタク]
1946年静岡県生。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(早大)。専攻は日本医療社会史。公立高校教諭、京都府立医科大学医学部教授を経て、北里大学教授、副学長。著書に『古代医療官人制の研究』(1983年)、『日本医療社会史の研究』(85年)、『死と病と看護の社会史』(89年)、『老いと看取りの社会史』(91年)―以上の4書にてサントリー学芸賞を受賞(92年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。