鉄道旅行の歴史―19世紀における空間と時間の工業化

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  • サイズ A5判/ページ数 268,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784588276415
  • NDC分類 686.23
  • Cコード C0022

出版社内容情報

鉄道旅行を産業革命の市民的体験としてとらえた19世紀の交通文化史・旅の思想史。欧米の草創期の鉄道が同時代人に与えた影響を時間.空間概念を中心に検討する。

目次

原動力の機械化
機械のアンサンブル
鉄道の空間と鉄道の時間
パノラマ風の旅行
仕切った車室
米国の鉄道
鉄道旅行の病理学
事故
鉄道事故、鉄道性脊柱、外傷性ノイローゼ
刺戟保護、または工業化した意識
都市への入り口 駅
都市の中の鉄道線路

著者等紹介

シヴェルブシュ,ヴォルフガング[シヴェルブシュ,ヴォルフガング][Schivelbusch,Wolfgang]
1941年、ベルリンに生まれる。フランクフルト大学とベルリン大学で文学・哲学・社会学を修める。1973年以降、ニューヨークとベルリンに在住し、多彩な著作活動を展開。2003年にハインリヒ・マン賞を受賞、2005年にマルティン・ヴァルンケ・メダル(アビイ・ワールブルク基金文化学賞)を授与された

加藤二郎[カトウジロウ]
1925年、神奈川県に生まれる。東京大学文学部独文科卒業。一橋大学名誉教授。ドイツ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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★★★★★

3
鉄道文化史の古典。欧米における鉄道の発展を記述すると同時に、時空間概念から都市計画、医学に至るまで、鉄道旅行の経験が文化に及ぼした影響を考察してゆく論考です。これは大変面白かった。そして、この表紙を見て"Lean into it"を連想するのは元メタル系ベース弾きの性。2010/12/08

にかの

1
欧州における鉄道発展の歴史とそこに横たわる思想、発展過程における米国との違いなど、とても興味深く読ませていただきました。特に欧州では鉄道は馬車の延長線上にあり、米国では船舶の延長線上にあるというのははじめて知ることであったため、自分の知識の幅がひとつ増え、うれしく思います。また、米国において道路事情が発展する以前は船便が主流だったということもはじめて知ったことのひとつでした。その他、鉄道をきっかけにした、当代人の空間認識の変遷も非常に良い視点のひとつです。この一冊には様々な発見が詰っていると感じました。2013/02/01

じょういち

0
鉄道に乗るという行動がいかなる変化を人々にもたらしたかということがよくわかる。2014/07/05

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