出版社内容情報
番匠はわが国中世の建築工匠。地方.在地を舞台に開花した彼らの造型・装飾・工法等の諸技術,さらに信仰と生活等,職人以前の独自で多彩な工匠的世界を描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
116
このシリーズの最初の頃に出された本で、「番匠」とは中世時代の大工のことです。昔はお寺や武家の屋敷など大きな建物を作る職種として存在し亭手、宮大工のような感じであったということがよくわかります。当時の時代やその職業についてどのような変遷をたどったかをきちんと説明してくれます。2017/05/09
鯖
21
まず番匠とはなんぞやとなった。番匠とは中世において現在の大工に相当する職種の方々をさして広く使われた言葉とのこと。石山寺縁起等のたくさんの絵巻物に建築現場の様子が細かく記されてるそうで、確かに工事現場でパワーショベルみてるの楽しいもんな~ってなった。番匠のみなさんにご飯作ってる女の人たちも書かれてるそうでによによしてしまう。楽市楽座から天下統一に至る流れで、地域の特権的な座は消えていき、香取神宮などでも全国から若い工匠が集められたそうな。2023/06/11