内容説明
中世史研究の創始期の歴史を、偉大な歴史家たちの生涯と著作・思想を通して辿り、後世のヨーロッパ中世の解釈に及ぼした持続的な影響を評価・分析する。20名の歴史家たち―メイトランド、ハスキンズ、C.S.ルイス、トールキン、サザーン、ノウルズ、カントローヴィツ、パノフスキー、クルツィウス、ジルソン、マルク・ブロック、ホイジンガらの人物像や歴史観を新鮮に描き出すとともに、同時代の他分野を横断して二十世紀という大河の流れを読み取る。
目次
第1章 中世の探究
第2章 法と社会―フレデリック・W.メイトランド
第3章 ナチの双子―パーシー・E.シュラムとエルンスト・H.カントーロヴィツ
第4章 フランスのユダヤ人―ルイ・アルフェンとマルク・ブロック
第5章 形式主義者―エルヴィン・パノフスキーとエルンスト・R.クルツィウス
第6章 オックスフォード・ファンタジストたち―クライブ・S.ルイス、ジョン・R.R.トールキン、フレデリック・M.ポーウィック
第7章 アメリカン・パイ―チャールズ・H.ハスキンズとジョゼフ・R.ストレイヤー
第8章 堕落の後で―マイケル・D.ノウルズとエチエンヌ・H.ジルソン
第9章 古と未来の国王―リチャード・W.サザーン
第10章 アウトライダー―ヨハン・ホイジンガ、アイリーン・E.パウア、マイケル・M.ポスタン、カール・エールトマン、テーオドア・E.モムゼン
著者等紹介
キャンター,ノーマン・F.[キャンター,ノーマンF.][Cantor,Norman F.]
1929‐2004。カナダのウィニペグに生まれのアメリカの歴史学者。マイアミで死去。プリンストン大学で学位を取得。その後コロンビア大学の歴史学準教授を経て、ニューヨーク大学の歴史学、社会学、比較文学の教授として活躍
朝倉文市[アサクラブンイチ]
1935年生まれ。上智大学大学院西洋文化研究科修了。ノートルダム清心女子大学名誉教授
横山竹己[ヨコヤマタケミ]
1943年生まれ。上智大学大学院英米文学専攻修士課程修了。東北工業大学人間科学センター教授
梅津教孝[ウメズノリタカ]
1951年生まれ。九州大学大学院修士課程(西洋史学)修了。福岡大学、九州産業大学等の非常勤講師。中世初期ヨーロッパ史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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サアベドラ