出版社内容情報
「歴史と詩学のダイアローグとしての文学」というバフチン理論の可能性を,メアリー・シェリー,ゴーゴリ,フィッツジェラルド等の作品の解読を通して探究する。
内容説明
言語・存在・小説の本質をダイアローグとみなすバフチンの思想をダイアローグをめぐる思想史の流れの中で鮮明にとらえなおすとともに、「歴史と詩学のダイアローグ」としてのバフチンの文学理論の隠された可能性を英・米・露の諸作品の解読作業を通して探究する。
目次
第1章 バフチンの生涯
第2章 ダイアローグとしての存在
第3章 ダイアローグとしての言語
第4章 ダイアローグとしての小説性―教育の小説と小説の教育
第5章 歴史と詩学のダイアローグ
第6章 ダイアローグとしての創作者行為―応答性の構築学