出版社内容情報
フッサール、ハイデガー、ベルクソンらの思想との格闘を通して,混迷をつづける現代社会の道徳と政治に一条の希望の光をもたらすレヴイナス思考の核心。<初版1993年>
目次
序言
存在論は根源的か
自我と全体性
レヴィ=ブリュールと現代哲学
神人?
ある新たな合理性―ガブリエル・マルセルについて
解釈学と彼方
哲学と目覚め
無用の苦しみ
哲学、正義、愛
非志向的意識
一者から他者へ 超越と時間
隔時性と再現前化
文化の観念の哲学的規定
唯一性について
「~の代わりに死ぬこと」
人間の権利と善なる意思
「他者に向けて思考すること」についての対話
われわれのうちなる無限の観念について
『全体性と無限』、ドイツ語訳への序文
他者、ユートピア、正義
著者等紹介
レヴィナス,エマニュエル[レヴィナス,エマニュエル][Levinas,Emmanuel]
1906年リトアニアに生まれる。1923年から30年までフランスのストラスブール大学で哲学を学ぶ。この間、1928年から29年にかけてドイツのフライブルクに滞在、フッサールおよびハイデガーの下で現象学を研究、1930年フランスに帰化、第二次大戦中はナチの捕虜収容所にフランス解放まで抑留される。戦後、ポワチエ大学、パリ・ナンテール大学、ソルボンヌ大学教授を歴任。タルムード研究に取り組む一方、ハイデガー哲学との対決を通して倫理にもとづく独自の哲学を展開する。1983年カール・ヤスパース賞を受賞。現代フランス思想界を代表する哲学者の一人。1995年12月25日パリで死去
合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京都立大学人文学部助教授
谷口博史[タニグチヒロシ]
1962年生まれ。一橋大学法学部卒業。東京都立大学大学院博士課程中退
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