叢書・ウニベルシタス<br> 自然宗教に関する対話 - ヒューム宗教論集2

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叢書・ウニベルシタス
自然宗教に関する対話 - ヒューム宗教論集2

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588000706
  • NDC分類 190.9
  • Cコード C1310

出版社内容情報

理神論者,懐疑論者,正統的信心家の対話を通して,神の存在証明という宗教の根源的問題,さらには宗教の道徳的・実践的意義とその在り方を論じた宗教論の古典。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

6
「ロックは、信仰が一種の理性にほかならないこと、宗教が哲学の一分岐にほかならないこと、また道徳学や政治学や物理学における真理を確立する一種の論証に似たような推論が自然神学および啓示神学のあらゆる原理を発見するに際して、常に用いられていることをあえて公然と主張した最初のキリスト教徒だったと思われる。ベイルその他の自由思想家たちが行なった教父や初期の宗教改革者の哲学的懐疑論の乱用は、ロック氏の至当な意見をさらに一層広めた。だから今日では、無神論者と懐疑論者とがほとんど同義語であるということは…公認されている」2019/05/01

ppp

0
微妙な名著。認識論上の主張については、十中八九ヒュームはフィロに加担していると言ってよいだろうが、それを越えて信仰の問題、迷信の棄却のための方法の問題となると、クレアンテスの主張も考慮されなければならない。また、本書も人為的な教育対自然本性の構図があるとはいえ、その矛盾は『本性論』よりも際立っており、認識論と神学の連結には気をつけないといけないとはいえ、自身の考察には役立ちそうだ。2012/04/10

重度の悪文

0
十代の頃に構想されながら、生前公刊されることはなかった宗教を主題とした対話篇。かの高名な因果律批判はこの頃に立案されたと言われている。いわばヒューム哲学のコアな部分が含まれている極めて重要なテクストだ。本書の基調は、自然界に見出だされる秩序や意図(結果)から神の存在(原因)を証明する、いわゆる「デザイン論証」に関する考察である。ヒュームは神なしで大系哲学を構築しようと企てた人間だが、本当にその企ては成功したのか? この問いの帰趨を見極めるためには、本書は絶好のテクストとなる。2011/12/09

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