内容説明
1941年から1948年まで、『人間の運命』の作家が残した克明な日記を初公開。戦中戦後の日本知識人の暮らしと思いを知る、貴重な資料。勝呂奏(桜美林大学教授)による詳細な解説を付す。
目次
昭和十六(一九四一)年
昭和十七(一九四二)年
昭和十八(一九四三)年
昭和十九(一九四四)年
昭和二十(一九四五)年
疎開日記
疎開日誌
昭和二十一(一九四六)年
昭和二十二(一九四七)年
昭和二十三(一九四八)年
著者等紹介
芹沢光治良[セリザワコウジロウ]
明治29(1896)年5月4日、静岡県駿東郡楊原村(現・沼津市)我入道に生まれる。楊原小学校から沼津中学校(現・沼津東高等学校)、第一高等学校を経て、東京帝国大学経済学部に入学。在学中に高等文官試験に合格し、卒業後、農商務省に入省したが、官を辞してフランスに留学。滞在中結核に冒され、スイスで療養生活を送り、帰国後書いた「ブルジョア」が雑誌『改造』の懸賞小説に当選して作家活動に入る。『巴里に死す』、『サムライの末裔』でフランス友好国際大賞、代表作である大河小説『人間の運命』で芸術院賞を受賞。また、多年に渡るユネスコ運動の功績で勲三等瑞宝章を、さらに日仏文化交流の功労者としてフランス政府からコマンドール賞を受ける。平成5(1993)年3月23日逝去。享年96歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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