内容説明
総力戦から“新しい戦争”まで―歴史学、軍事学、政治学、文化人類学、メディア研究などさまざまな学問分野の知見をとりこみ、新たな研究のフィールドを拓く。「戦争と社会との関わり」および「戦争を駆動する力学」を問う戦争社会学の挑戦。
目次
第1部 「戦争」研究の系譜と社会学(戦争社会学と戦中派経験;戦争社会学への挑戦―日本近代を問う;戦争研究と軍隊研究―ミリタリー・ソシオロジーの展望と課題;「戦争」研究と自分史―シンポジウム「『戦争』研究の視角―社会学と歴史学の交差」より)
第2部 「戦争」を社会学するための方法論(沖縄戦の後遺症とトラウマ的記憶;満洲引揚者のライフヒストリー研究の可能性―歴史実践としての『下伊那のなかの満洲』;「戦争」をめぐる言説変容―体験論とメディアの力学;消費社会の記述と冷戦の修辞;ジェンダーの視点から見る戦争・軍隊の社会学)
第3部 戦争の社会学/社会史の展開(ドイツ歴史学における戦争研究―戦争の経験史研究補遺;「歴史学と社会学の交差」についての偶感―『戦争社会学ブックガイド』をめぐって;帝国と冷戦の“捨て石”にされた島々―戦場から基地化・難民化へ;ポイエティークとしての慰霊と戦跡―戦死者表象をめぐる社会学・人類学;戦争の記憶と観光―グアムに見る戦争観光の三類型;「新しい戦争」をどう考えるか―ハイブリッド安全保障論の視座;「文化遺産」と戦争をめぐる問い)
著者等紹介
福間良明[フクマヨシアキ]
1969年生まれ。立命館大学産業社会学部教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学)。専門は歴史社会学・メディア史
野上元[ノガミゲン]
1971年生まれ。筑波大学人文社会系准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(社会情報学)。専門は歴史社会学・戦争社会学
蘭信三[アララギシンゾウ]
1954年生まれ。上智大学外国語学部教授。京都大学大学院文学研究科(社会学専修)博士後期課程中退。専門は国際社会学・歴史社会学
石原俊[イシハラシュン]
1974年生まれ。明治学院大学社会学部准教授。京都大学大学院文学研究科(社会学専修)博士後期課程単位取得退学、博士(文学)。専門は歴史社会学・地域社会論・島嶼社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
onisjim
Mealla0v0
Keiichiro