内容説明
西郷隆盛は朝鮮の征服者でもなく、平和の希求者でもなかった。彼の真意はどこにあったのか。西郷が明治六年に唱えた朝鮮遣使論について、「征韓説」「交渉説」の両説を検討。虚構の歴史が創り上げられていく過程を明らかにするとともに、朝鮮遣使論の真相を解明する。
目次
序章 二つの史料と対立説
第1章 副島外務卿の渡清
第2章 西郷の朝鮮遣使発議時期
第3章 西郷書簡の解釈
第4章 「始末書」の解釈と史料批判
第5章 勝海舟の西郷征韓論者否定論
第6章 征韓論の語義と語法
第7章 西郷の心事
結章 虚構性の検証
著者等紹介
川道麟太郎[カワミチリンタロウ]
1942年、神戸市生まれ。元関西大学工学部教授(2006年依願退職)。工学博士、建築論・建築計画学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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