内容説明
漂泊流転、孤独な旅に徹した自由俳人。山頭火の俳句や日記から感得する第一は、日本の自然風土の美しさ、四季のめぐりの美しさです。一層こころに強く訴えて来るもの、それは日本人の誰もが持っている心根の優しさであり、人を思いやる心の美しさです。山頭火の生涯と秀句300を詳細に読み解くと、“自然の美”“日本人の心性”が鮮明に浮かび上がる。
目次
序章 山頭火の基礎知識
第1部 年代別秀句鑑賞(漂泊放浪以前;漂泊放浪以後;『草木塔』秀句拾遺)
第2部 テーマ別秀句鑑賞(日本の心;孤独の旅人;山頭火風景)
著者等紹介
北影雄幸[キタカゲユウコウ]
昭和24年、東京都新宿区生まれ。早稲田大学卒業。短歌の道に志して日本語の美しさを学び、昭和47年に私家版『歌集 孤影』を上梓する。著書は、『実録・風林火山―「甲陽軍鑑」の正しい読み方』(第25回日本文芸大賞・歴史文芸賞受賞)等々、武士道関係、戦記・特攻関係に多数あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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