内容説明
いかなる時にも、愛をつらぬき、強きに屈せず、不動の信念に生きる、勇気ある男たちの物語。山本周五郎の真髄を浮彫にする。
目次
第1部 山本周五郎という生き方(不撓不屈―人間は生れや育ちは問題ではない;独立不羈―大切なのは自分の生命いっぱいに生きることだ;行動美学―常に苦しみつつ常に希望を抱け;質実剛健―武家の出を誇りとして、清貧に甘んじる;士魂烈々―男はいつも独りだ ほか)
第2部 山本周五郎が描いた男の風格(『赤ひげ診療譚』の佐八―これで本当に二人が一緒になれる;『夜の蝶』の客―黙っててやるのが本当じゃないか;『深川安楽亭』の客―その人と夫婦になったら、はなれるんじゃあねえぞ;『昔も今も』の直吉―人間にはごまかしのきかねえものがあるんだ;『さぶ』のさぶ―役に立つんなら、おらどんなことでもするよ ほか)
著者等紹介
北影雄幸[キタカゲユウコウ]
1949年東京都生まれ。早稲田大学卒業。若き頃より短歌の道を志し、日本語の美しさを学ぶ。『実録・風林火山―『甲陽軍鑑』の正しい読み方』(2007年)にて、第25回日本文芸大賞・歴史文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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