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内容説明
企画、デザイン、ツール、法律上の問題など、アーカイブ構築の際にだれもが直面する問題を整理し、それらをクリアするための実践例を紹介。理論編である『デジタル文化資源の活用』をふまえ、デジタルアーカイブをつくり、有効に運用するための具体的な方法と課題を紹介する「実践編」。
目次
第1部 座談会(知識のアーカイブ)
第2部 アーカイブの意義と愉しみ方(アーカイブズとは何か―その意義と現状;本の蒐集;マンガ・アニメ・ゲームのアーカイブ;“ノンフィルム”―もうひとつの映画のアーカイブ;音のアーカイブ ほか)
第3部 アーカイブをデジタルで活用する(アーカイブズからデジタル・アーカイブへ―「デジタルアーカイブ」とアーカイブズの邂逅;文化資源のデジタル活用環境を構築する―京都府の新資料館私論;デジタルアーカイブのデザインと企画―“私事”から始めるデジタルアーカイブづくりのすすめ;デジタルアーカイブへの第一歩―Flickrによる簡易にして充分なアーカイブ構築の勧め;大学での教育にデジタルアーカイブを活用する―ARCモデルの紹介 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
9
具体的な事例がおもしろい。勉強が一段落したら精読したい。2019/03/31
Sanchai
3
「デジタル文化資源の活用」を先に読んでいたので、本書の方は実践的で面白く、読みやすかった。第1部の対談録はなくても全体の理解にあまり影響はないような気もするが、「アーカイブ」というものの捉え方の幅広さ、Facebookの活用等に、とっつきやすさも感じた。渋沢アーカイブズは、自分が本を書くときに大いに参考にさせてもらった。首都大学東京のグループが製作したヒロシマ・アーカイブは、この本の時点よりもさらに話が進展しているので、本書の記述には既に少し古い部分も存在している。2014/12/08
のぞみ子
0
思ったより読みやすくてよかったのですが、私が構想しているアーカイブ作成にどこまで役立てられるかな。facebookは無いわあ……って思っちゃいましたが。図書館本なので返却前にもう一度実践編は再読します。2015/03/03
yoshinoriことしろたんの人
0
現時点でアーカイブ活動を実践しており、現状に関してわかる良書。落語の木版収集の話の苦労には泣ける部分もある。ちなみに、この本に何名かお会いしたお方が寄稿しており、Facebookをライフログとして活用する話は不覚にも苦笑してしまいました(ゴメンナサイ)。「デジタル文化資源の活用」を先に読むとより理解しやすいと思います。2013/06/19
わきが
0
最新の高度な技術を用いたアーカイブから既存のサービスを用いたアーカイブまで幅広く紹介されています。SNSなどの民間企業の既存サービスをアーカイブで使う際は、手軽にできる反面、突然の仕様変更やサービス停止などのリスクも検討していかないとなあと思いました。デジタルアーカイブという言葉の、ねじれに対する言及が面白かった。「アーカイブのプロデュース」という言葉は、しっくりきた。2013/03/09