内容説明
奇書『甲子夜話』の作者・松浦静山は、妖異を感じ、見ることができた。命が尽きようとしている静山の前に、座敷わらしの太郎が現れ、書き残した『甲子夜話』の続きを書けと迫る。もののけと暮らした若き平戸藩主時代を思い起こし、かつての妖怪たちとの話を綴り始める…。化け狸と鬼女夫婦のケンカに巻き込まれる「夫婦喧嘩」、愛する夫のために“付け火”をするも、すぐに雨になってしまう妖怪を描いた「雨女」ほか4話収録。人情話あり、謎解きのミステリーありの新感覚ほのぼの妖怪時代小説シリーズ第2弾。
著者等紹介
伊多波碧[イタバミドリ]
2001年、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いたろう
42
平戸藩主、松浦清(静山)の、もののけ話第2弾。前作で絶妙だった、清と座敷わらし・太郎との漫才のようなやり取りが、今回は少なめなのが少々残念。それでも、奥女中の、のっぺらぼう、ろくろっ首、お歯黒べったり、そして、化け猫など、前作でお馴染みになったもののけたちがでてくるのは楽しい。新たに出てくる、雨女、小豆洗いなどの、もののけたちも個性的でユニーク。そして、「親衛隊」である、もののけ奥女中たちに、なかなか言い出せないまま、正室・鶴年子を迎えた若殿・清。その後の話は、次作で?2017/01/07
007
2
★★☆☆☆ シリーズ2作目。平戸藩主松浦静山が、もののけ相手に若かりしころの思い出を語る内容ですが・・・前作同様イマイチです。静山や甲子夜話に興味があるので読みましたが、この内容では威厳が無くイタダケなかった。久々の残念本・・・トホホ。2013/04/15
猫科とらねこ
1
若様が絵に描いた様なモテモテで読んでて楽しい。化け猫ちゃんとの生活も幸せそうすぎてうらやましい!2016/11/15
sun
1
江戸妖怪物。ちょっと好みに合わず。2013/03/14