内容説明
商売人は、得意先の小僧に頭を下げとるんじゃない、金に頭を下げとるんじゃ―商の道で天下をとることを決めた弥太郎は、新たに三菱商会を誕生させ、国内の海運業を独占していく。もはや地下浪人だと馬鹿にする者は誰もいない。かつて猪突猛進ばかりをし孤立していた男が、幕末動乱を背景に政界の人々を巻き込みつつ、ついに商才を花開かせる。三菱財閥の基礎を築いた巨人、波瀾万丈の大河ドラマ、激動の中篇。
著者等紹介
邦光史郎[クニミツシロウ]
1922年(大正11)、東京都生まれ。放送作家をへて、1962年(昭和37)に『欲望の媒体』を発表、『社外極秘』で直木賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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