ベスト新書<br> テロリストの心理戦術

電子版価格
¥855
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ベスト新書
テロリストの心理戦術

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584124765
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0236

内容説明

日本人人質が殺害された後、診察室では恐怖で心をうち震わせて涙をこぼす人が大勢いた。心を病んだ患者さんばかりではない。彼らが感じた恐怖を私も感じた。決して相手が見えないからではない。「敵」の姿は見えている。それにもかかわらず、この得体の知れない恐怖心はなんなのか。「イスラム国」の残虐さは私たちの想像を絶する。テロリストはなぜそこまで残忍になれるのか。なぜ世界中から多くの若者が「イスラム国」を目指すのか。私たちの心に起こっていることを導きの糸に、これらの疑問に精神医学の立場から考える。

目次

プロローグ 「イスラム国」の映像を見る人の心に起こっていること
第1章 なぜ若者は「イスラム国」を目指すのか
第2章 残忍さを精神医学で考える
第3章 憎悪の社会心理学
第4章 住民支配の心理戦術
第5章 ネット新時代のテロ組織との交渉
第6章 思考が停止した日本国と日本人
第7章 「ポスト9・11」のテロ組織
第8章 脱洗脳、そしてテロ組織からの帰還
エピローグ 「イスラム国」問題は現代社会の問題

著者等紹介

香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。立教大学現代心理学部教授。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会評論、サブカルチャー批評など幅広いジャンルで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

6
多作な精神科医がイスラーム国のリクルート方法について考察した本。様々な仮説を立てながら分析を試みており、仮説として興味深かった。しかし最大の問題は、その仮説を述べた翌章の冒頭で「イスラム国がいかに巧みに若者の心の隙間につけ入り-中略-自らの組織に引き込んでいるかを見てきた」と断定しちゃうところ。現場の実態が正確に分かっているはずでもなく、何の実証もない仮説だったはずでは?これでは理論を振りかざして「世の中こうなる」と論じる俗流経済学者・評論家と同じではないか。頭のいい人なんだからこの辺の慎重さが欲しい。2015/05/11

九曜紋

1
青山繁晴氏をテレビ番組内で誹謗中傷し、その件に関するツイッター投稿で批判の嵐を受けた香山リカ。ひと昔前、勝間和代とタイマン張っていたころは至極マトモだったし、勝間和代を目指すことに疲れきっていた女性たちに「勝間和代を目指さなくてもいいんだよ、ありのままの貴女でいいんだよ。」と語りかけていた香山リカは何処に行ってしまったのか?最近の奇行とも思える彼女の行動を見聞きしていると、どんなすぱらしいことを書こうが最早読者には受け入れられないんだろうなと思う。一人の論客がいなくなった、ということなのだろう。2015/05/15

星辺気楽

1
ISのやり方は残虐すぎるという人がいるけれど、ちょっと考えれば70年前の日本もまったく同じように中国人やアジアの人々を虐殺している。首を落とすことなど日常茶飯事のこと。南方でも協力していた現地人を米軍に情報を漏らしそうだという理由だけで殺している。米軍の映像を見ると、戦闘機が逃げ惑う日本人を容赦なく機銃掃射している、軍の命令として。何がISと違うかというと、彼らは映像を通してそれを世界に見せつけている。それが戦争というもの。死者の数を単純の比べたらどちらがテロリストか訳が分からなくなる。2015/06/27

うが

0
読了。何かを主張するのがこわいテーマです。2016/09/15

co1024

0
失礼ながらうさんくさいなと思いながら手にとったが、ISに参加する人、支配住民、残虐映像を見る一見関係のない自分たちの心理を色んな切り口で考察しているのは面白いが、話がよく脱線しがちで何を言いたいのか(途中政権批判したいのかな、と思う箇所あり)ぶれている印象を受けた。2016/09/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9716246
  • ご注意事項