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ベスト新書
おしゃべりな名画

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  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584123713
  • NDC分類 723
  • Cコード C0271

内容説明

勝手気ままに自分の「感性」だけを頼りに絵画を鑑賞するのは見ていないことと同じ。時代背景や作家の人生、作品が持つメッセージ…一枚の絵に秘められた「物語」を知ることで、絵画の世界が無限に広がる。デューラー、レンブラント、モネ、ゴーギャン、ムンク…古今東西の名画を題材に、気鋭の美術史家が書き下ろしたユーモアとエスプリに富んだ美術エッセイ集。本書を読めば、これまで漫然と眺めていた絵画たちは急におしゃべりになり、時空を超えた美の回廊へとあなたを誘う。名画はあなたに何を語りかけるのだろう―。

目次

芸術家も大変!―アルブレヒト・デューラー『自画像』
真面目が肝心―ピーテル・パウル・ルーベンス『スイカズラの木陰のルーベンスとイザベラ・ブラント』
ハルスに乾杯!―フランス・ハルス『陽気な酒飲み』
家族の肖像―アンソニー・ヴァン・ダイク『第7代ダービー伯爵ジェームズ夫妻と子供』
酔っ払いの戒め―ヤーコプ・ヨルダーンス『酒を飲む王様』
割り勘は時空を超えて―レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン『夜警』
虚飾の肖像―レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン『フレデリック・リヘルの騎馬像』
恋愛の品格?―ジャン・オノレ・フラゴナール『ぶらんこ』
印象派人気の謎―クロード・モネ『睡蓮』
ボヘミアン狂想曲―ポール・ゴーギャン『イア・オラナ・マリア』
夕方の憂鬱―エドヴァルド・ムンク『叫び』
西洋海がに描かれた猫

著者等紹介

木村泰司[キムラタイジ]
1966年生まれ。西洋美術史家。カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を取得後、ロンドンのサザビーズ美術教養講座にてWorks of Art修了。楽しみつつ知的好奇心を満たす「エンターテインメントとしての西洋美術史」を目指し、さまざまな講演会やセミナー、イベント、執筆などで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

舟華

17
新書だから少し心配していたけれど、なかなかに読みやすい本。入門書にもよし。カラーなので情報としてもよし。「夜警」と「ぶらんこ」に特に驚かされた。私の歴史の知識(特に世界史)が乏しくなかったらもう少し深く読めた気がする。それが悔しい。 ◆しっかし著者様、どれだけ割り勘に負の思い入れがあるのだろう…(笑)分からなくもないけどしつこいぞっ。2017/12/14

おせきはん

8
自画像を正面像で描いてはいけなかったこと、風俗画に戒めの意図が含まれていたことをはじめ、西洋の絵画を観るときに知っておいた方がよい事項が解説されていました。次回、美術館で西洋の絵画を観る際に意識しようと思います。2018/02/13

Ai

7
毒舌! クスリと笑いながら、あっという間に読了。2018/02/07

viola

5
前半は面白かったのだけれど・・・・・・。エッセイ+絵画解説というスタイル。前半は、面白かったのです。こういう形はとても力量が表れると思いますし、著者は結構上手いほうではあるかなぁとは思うのです、が。(特に巧いのは小田島雄志さん、鹿島茂さんあたりな気が。タイプ全然違うけど。)ほんとうに皮肉屋と言えばいいのか、愚痴がおおい~~。特に、割り勘のくだりは、本題よりも実体験のインパクトが強すぎて負けているし、読んでいて気分のいいものではありませんでした。酔っぱらいの絵のオジサンのくだりは面白かったんだけどなぁ。2012/05/17

やん

4
あまり読んだことのないタイプの美術解説本。絵画と同じくらい著者が前面に出てきている。おしゃべりなのは名画だけではない。好みが分かれる部分ではある。個人的なエピソードや思いを饒舌に挟みながら身近な視点から名画を紹介してくれるので、馴染みのある絵画も新たな視点から鑑賞できる。ちょっと頑張りすぎている感があるのが気になるけれど、サービス精神が旺盛な人なのだろうか。著者の別の本も読んでみたいと思った。第9話の印象派人気の謎の考察が特に興味深かった。2021/06/02

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