内容説明
勝手気ままに自分の「感性」だけを頼りに絵画を鑑賞するのは見ていないことと同じ。時代背景や作家の人生、作品が持つメッセージ…一枚の絵に秘められた「物語」を知ることで、絵画の世界が無限に広がる。デューラー、レンブラント、モネ、ゴーギャン、ムンク…古今東西の名画を題材に、気鋭の美術史家が書き下ろしたユーモアとエスプリに富んだ美術エッセイ集。本書を読めば、これまで漫然と眺めていた絵画たちは急におしゃべりになり、時空を超えた美の回廊へとあなたを誘う。名画はあなたに何を語りかけるのだろう―。
目次
芸術家も大変!―アルブレヒト・デューラー『自画像』
真面目が肝心―ピーテル・パウル・ルーベンス『スイカズラの木陰のルーベンスとイザベラ・ブラント』
ハルスに乾杯!―フランス・ハルス『陽気な酒飲み』
家族の肖像―アンソニー・ヴァン・ダイク『第7代ダービー伯爵ジェームズ夫妻と子供』
酔っ払いの戒め―ヤーコプ・ヨルダーンス『酒を飲む王様』
割り勘は時空を超えて―レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン『夜警』
虚飾の肖像―レンブラント・ハルメンス・ファン・レイン『フレデリック・リヘルの騎馬像』
恋愛の品格?―ジャン・オノレ・フラゴナール『ぶらんこ』
印象派人気の謎―クロード・モネ『睡蓮』
ボヘミアン狂想曲―ポール・ゴーギャン『イア・オラナ・マリア』
夕方の憂鬱―エドヴァルド・ムンク『叫び』
西洋海がに描かれた猫
著者等紹介
木村泰司[キムラタイジ]
1966年生まれ。西洋美術史家。カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を取得後、ロンドンのサザビーズ美術教養講座にてWorks of Art修了。楽しみつつ知的好奇心を満たす「エンターテインメントとしての西洋美術史」を目指し、さまざまな講演会やセミナー、イベント、執筆などで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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