内容説明
世界の神々の費用対効果?合理的な現代人へのアドバイス。
目次
第1章 絶望に効く薬、キリスト教の効能
第2章 仏教のご利益―ブレやすく、不安症のあなたへ
第3章 この惑星にはどんな宗教があるのか
第4章 神様は本当に役に立つのか
第5章 死後の世界なんて存在しない?
第6章 奇跡は起こるのか
第7章 宗教の費用対効果
著者等紹介
中村圭志[ナカムラケイシ]
1958年北海道小樽市に生まれる。北海道大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修了、宗教学専攻。編集者・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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脳疣沼
3
とても共感できる本だった。宗教は実践だ、というのはよく言われることだが、多くの人はまずは「信じる」ことから始めようとする。しかしそういう態度だと信じれない。現代人がキリストの復活を信じるのは不可能だ。信じるためには、まずは実践しなければならない、というのが本書の立場だ。まあこれは、ブラック企業の新人研修みたいなもので、悪く言えば洗脳なのだが、しかし、伝統のある宗教ならば洗脳されても、あまり問題ないとも言える。たとえば死を前にした重病患者の場合、宗教にすがれるかどうかの違いは大変に大きい。2015/09/02
ハザマー
1
宗教が生まれた歴史、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、 仏教などの趣旨が分かる。 信じる前に知る入門書。2014/06/21
ぷくらむくら
0
確かにビジネスとの比較をするとわかりやすいのかもしれない。「損得でくらべる」というタイトルが良いですのう。2017/05/29
おおかみ
0
・絶望したらキリスト教、不安なら仏教・宗教は習慣2016/02/02
PIYO
0
宗教の必要性を説く一方で、ドライな視点で論が展開されているところが非常に現実的に感じられた。語りかけるような文体であるところにも引き込まれ一気に読み終わってしまった。宗教学をかじり始めの自分にとっても、これから社会に出る自分にとっても、この本に書かれている宗教観に触れられたことは大きな糧となるはずだと思う。 2012/05/04