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激変する核エネルギー環境

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584123287
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0230

内容説明

原発推進派は絶対安全と言い張り、原発反対派は絶対危険だと主張した。推進派はゼロリスクでなければダメだと言い張る反対派の手前、科学技術的な検証もせずに、絶対安全だと言い張っていたのではないか。絶対反対とか絶対賛成とかは政治か宗教であって、科学ではない。本書は、福島第一原発の事故で白日の下に晒された日本のエネルギー政策の欠陥と、あり得べき将来について考える。

目次

序章 福島原発事故で激変する日本のエネルギー政策
第1章 温暖化問題より重要なエネルギー問題
第2章 原子力発電を推進する危険性
第3章 世界諸外国が行うエネルギー政策
第4章 日本の新エネルギー開発の希望
第5章 バイオマスや水素など、代替エネルギーの問題点
第6章 エネルギー開発が抱えるほんとうの問題

著者等紹介

池田清彦[イケダキヨヒコ]
1947年、東京都足立区生まれ。理学博士。東京教育大学理学部卒業、東京都立大学大学院生物学専攻博士課程修了。山梨大学教育人間科学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授。専門は理論生物学、構造主義生物学。地球温暖化問題に対しても関心があり、従来の常識を覆す気鋭の論客でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takana

2
★★★☆☆2011/06/01

マウンテンゴリラ

1
本書は日本人にとってCO2削減を主眼とした環境対策よりも、エネルギー政策の方がはるかに重要であるということを気づかせてくれる良書であると感じた。確かに環境問題に憂いを感じ、出来る範囲の対策を打つことは重要であるとは思うが、CO2削減一辺倒の最近の世論は、日本人の危機意識の低さ、あるいはマスコミ等が流布する安易な情報に流されやすい性質を示すものと言えるかもしれない。いずれにしてもこのような自ら考えようとしない思考停止あるいは思考放棄の姿勢に対する警鐘として本書の内容を受け止める必要があると思う。2011/06/28

Soichiro

0
エネルギー供給の多様化が重要。 少し内容は古いかも。2011年4月刊2013/05/07

青ポス

0
個人的には、ちょっとがさつな感じがした。序章は感情的な印象を受けたし、かなり上から目線でものを言ってる印象。「冷熱エネルギー」といった表現にも疑問を感じるし、細かいところが気になる。大筋では納得できるが、そういったところが残念。2013/01/08

ふみすむ

0
福島原発がもたらした脅威を契機に今後の日本のエネルギー政策のありようが方々で思索されているが、本書では原子力の欠点が的確に示されていた。私は各々の自治体が率先して小水力発電を展開していくのがよいと考える。小水力発電は、原子力には及ばないものの火力・風力・太陽光よりは圧倒的にエネルギー効率が高く、資源に依存することなく、風力・太陽光と違って安定した電気供給が可能で、設備が単純なために維持費が安く、環境への負担は絶無のクリーンエネルギーで、今後のエネルギー政策で積極的に推進すべき新エネルギーだ。2011/09/05

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