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陰謀論にダマされるな!

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584122839
  • NDC分類 191.6
  • Cコード C0214

内容説明

情報が飽和するサイバー空間において、陰謀論と終末論は、個人の恐怖や不安を養分とするかのように際限なく肥大する。フリーメイスン、イルミナティ、ユダヤ人、ヴァティカン、アメリカ政府など、陰謀論に繰り返して登場する面々は、いろいろな組み合わせで使いまわされる。やがて、そこに擬似科学を駆使した陰謀論が入り込む。事件の解説型陰謀論から、メガ陰謀論、終末予言型陰謀論へと進化する。無数の陰謀論と終末論を前にして、伝統的な知性による取捨選択は容易ではない。「世界は悪意に支配されている」という考えと、人はいかに付き合うべきなのか。

目次

第1章 終末論はいかにして生まれたか(一神教と世界の終わり;キリスト教の終末論 ほか)
第2章 グローバル化する現代の終末論・陰謀論―陰謀論カフェ「ティーパーティ」にて・その1(現代の十戒―ガイド・ストーンズ;偽情報検証サイト「ホークス・バスターズ」 ほか)
第3章 陰謀論はいかにして生まれたか(陰謀論の二つのタイプ;陰謀論のはじまり―フランス革命とフリーメイスン ほか)
第4章 陰謀論の心理学―陰謀論カフェ「ティーパーティ」にて・その2(陰謀論の言説の2つの特徴;陰謀論者は歴史の外に立つ ほか)

著者等紹介

竹下節子[タケシタセツコ]
東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学比較文学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を修める。比較文化史家・バロック音楽奏者。フランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kokichi

5
難しくて途中で挫折してしまった。この手の知識がもっと豊富になってから手を付けるべきなのであろう。とにかく文書が固くて読む気がうせてしまう。2020/08/07

tkyk

1
経済学にゲーム理論というものがある。企業が戦略的にとるべき行動を決定する際にどういう(心理的)過程を辿って決定を下すかというものを学問的?に研究したものだが、読みながらそんなことを思った。陰謀なんてものは各人のルサンチマン又は異常な防衛本能から噴き出された代物でしかないように思うが、時の権力者が悪用することが歴史的に見られるのは怖ろしい。ローマの大火や関東大震災時の虐殺しかり。真実はしらないが。ナッシュ均衡で経済学賞を取った数学者のジョン・ナッシュも陰謀論的思考から逃れられなかった。何か象徴的だ。2011/06/11

Masa03

0
陰謀論って、どこか惹かれますよね。しかも、ほとんどは一見して“知的な遊び”(平たく言うとウソ)だとわかるけれど、秀逸なものは事実誤認をしてしまう。 日本には、数百人(だったか?)の、キリストとブッダの生まれ変わりが居るそうです。どちらも生まれ変わらないと正統教義で示されているのに、それを信じる人がいるというのも、宗教的リテラシーがない日本人らしいといえばそれまでですが。。。 ただ、最近逃走…(ブクレコからインポート、全文はコメントに掲載されています)2012/06/28

antoinette

0
2010年出版のこの本で初めて知ったのだが、イスラム世界での「終末論」が2017~18年をピークとしているらしい。2004年のスマトラ島沖地震以来、原理主義者・終末論者の間で緊張が高まっているのだとか。イスラムの話はほんの1節でふれられているだけだけど、2015年の今読むとうーわー……と。全体に面白く、特に「ダ・ヴィンチ・コード」の欺瞞をかっさばいてくれるところは痛快。……ただ、この著者の問題意識は自分と重なるところが多いんだけれど、なぜかあまり好感が持てない。(続く)2015/09/10

shunkichi

0
M図書館。2013/10/15

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