ベスト新書 世界一やさしい「論語」の授業

佐久 協【著】

ベストセラーズ（2009/11発売）

• サイズ 新書判／ページ数 214p／高さ 18cm
• 商品コード 9784584122501
• NDC分類 123.83
• Cコード C0297

内容説明

孔子の教えは観念的で説教くさいものではなく、極めてダイナミックで行動的なものなのです。そこで本書では、『大学』の冒頭部分にある八つの項目（八条目）にそって『論語』を再編集してみました。八条目にそって読めば、孔子の言わんとするところがスッキリと頭に入ってきますし、なによりも孔子の教えが世の中を立て直すための行動の教えであることが理解できるはずです。現在ほどの世界中の混迷状態は、これまでの人類史上になかったことです。孔子の教えは人類が混迷から脱する鍵を与えてくれるに違いありません。本書は孔子の教えの理解を深めるために、マンガをふんだんに盛り込みました。『論語』はしかめっ面で読むべきものではなく、笑いながら心のどかに理解すべきものなのです。

目次

１時限　一条目“格物”ものをしっかり観よう
２時限　二条目“致知”知識を得よう
３時限　三条目“誠意”自分の意志と意見を持とう
４時限　四条目“正心”心をうるおそう
５時限　五条目“修身”肉体をコントロールしよう
６時限　六条目“斉家”家庭を育もう
７時限　七条目“治国”政治をみつめよう
８時限　八条目“平天下”世界を変えよう
補習　孔子の生涯
自習　書き下し文／原文

著者等紹介

佐久協［サクヤスシ］
１９４４年、東京都生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、同大学院で中国文学専攻。大学院修了後、慶応義塾高校で教職に就き、国語・漢文・中国語などを教える。同校生徒のアンケートで最も人気のある授業をする先生として親しまれてきた。『高校生が感動した「論語」』（祥伝社新書）は多くの読者に歓迎されベストセラーになる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆうこ]

今も昔も悩みは似たようなものなのだなぁ、と思った。論語自体はやっぱり難しいと思ったが、わかりやすく分解してやさしく解説してくれていたのでさらっと読めた。少し時間をあけてもう一度読みたいと思えた。

2011/06/24

[エムパンダ]

論語の入門書として手に取った。『大学』の冒頭にある八条目（格物・致知・誠意・正心・修身・斉家・治国・平天下）に沿った編集。原文を読んだだけではわからない背景も現代に通じるようにわかりやすく話し言葉で解説されており、確かに学校の授業を受けているように読めた。これだけで論語を網羅することはできないが、概要を知るには充分。これを足掛かりに他の論語解説書にも触れてみたい。

2021/04/02

[chisa]

「危機の時代になると論語がブームになる」というあとがきを読んだ後、改めて本文を読み直すとなんとなく意味が納得できる。危機であろうとなかろうと、国も時代をも超えて残る言葉や思想には良かれ悪しかれ学ぶべきことがたくさんある。一番後ろの書き下し文と原文がまとまっているのが非常に良かった。ここから好きな言葉を拾ってみたい。

2013/05/26

[ask]

初めて論語の内容を読んだが、読み手に語りかけてくる書き方だったので、わかりやすかった。 自己を中心にして見ることが大切。主観的に見るのではなく、自分の周りを見る。悪いことをしている連中は、自己中心ではなく、金銭中心や権力中心である。 その上で一人一人が物事をしっかりと見、得た知識を活用していけば、国の為になる、世界の為になる。一文一文響く言葉はあるが、総称して論語はそのように伝えているように感じた。

2018/09/12

[乳毛先生]

自分を本気で愛してごらん。

2015/05/19