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おとなの男の心理学

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  • サイズ 新書判/ページ数 186p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784584121665
  • NDC分類 143.6
  • Cコード C0211

内容説明

「おとなの男」が精神医学の対象として浮上したのは、ごく最近のことである。平均寿命が伸び、定年後の人生が長くなるにつれて、これまで成熟や達観の年代とされていた「老年期」に、中年期の危機(ミッドライフ・クライシス)がずれ込んできた。目まぐるしい社会の変化と、日進月歩のテクノロジーがそれに拍車をかけ、かつてなら人生の完成期に権威顔をしていた男たちが、実は、いちばん変化に弱い心性の持ち主であることがわかってきたのだ。老いを愉しむ男(フィロバット)になれるか、反対に、恐れる男(オクノフィル)にしかなれないか、それは日々の暮らしの中の、ちょっとした気のもち方にかかっている。

目次

第1章 おとなの男の心理学
第2章 壊れる自尊心
第3章 ちょいモテオヤジか更年期男性か
第4章 なぜ妻に逃げられるのか
第5章 親を“卒業”できない
第6章 老い方を知らない男たち
第7章 健康との上手なつきあい方

著者等紹介

香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。帝塚山学院大学人間文化学部教授。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題のほか、政治・社会評論、サブカルチャー批評など幅広いジャンルで活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tolucky1962

10
これから定年を迎えようという中年から老年の男性の生き方について精神科医の立場から症例をもとに心理面からの課題を示している。女性目線で少し男性に厳しいかなという気もしますが、納得できるところも多い。よく言われいることも結構あるけど、データと過去の心理学論文の引用を精神科医に出されると『ごもっとも』と思ってしまう、のも肩書きに弱い男の性か…2015/12/20

みい君

9
定年後の男性はいったいどう生きていけばいいのか?本書を読んで男女でこんなにも思考や物のとらえ方が違うことに驚くと同時に、定年後の人生について考えさせられました。①男性は肩書や社会的評価ぎ自尊感情に直結しそれが失われそうになるとイライラし落ち込むが、女性は肩書とは異なるもの(夫や子供がいることなで)に自尊感情を求める②自分は生物だと考え変化を受け入れてその変化を楽しむくらいの気概をもって人生を生きていけばイキイキと豊かに過ごせる。など。老いに対して躍起にならないであくまで自然に向き合おうと思う2019/12/07

まいこ

9
無口な男性のほうがモテるケースもあるのは、中身のなさがバレないからかもしれないな。手本にすべき先行する世代がいなくて、自然に老いていくことができなくて、いつまでも親業を降りられない団塊世代の親、いるいる。いつまでも「親」でいれば、夫婦として向き合わずに済むからかもしれないな。社会的な立場や役職を得れば得るほど自尊感情が肥大する男性と、逆に不安定になる女性の対比が興味深かった。2015/07/01

B.J.

6
●消えないプライド:シニアボランティア-そのままのあなたが必要、と言われた瞬間、“部長のままでいられるんだ”と錯覚するやつ。 ●完成途上の「妻」の人生 対 完成済みの“夫”の人生 ⇒人生の完成はまだまだこれから、と考えている妻と、自分の人生はすでにほとんど完成した、あとはこれを維持するだけ、と考えている夫。▼その違いは目に見えないだけに、初めの頃は夫婦の間でもほとんど問題にならないが、いよいよ夫婦2人の時間がやってくる頃になると、それは見過ごすことのできない深刻な亀裂となる。 ・・・本文より 2020/02/18

すうさん

4
心理学者として「おとなの男」を分析してくれているが、ややありきたりな印象だった。自分が「おとなの男」の年齢や立場だから言いたいことは理解できたが、女性視点の感じがぬぐえないのは、「男のプライド」を強調されているからか。確かに痛いところをついているが、今の若者には昔のようなこだわりは少ないと感じる。さらに今後は男と女のような性差のカテゴリーは変わっていくような気がする。生きている環境の中で、大人は「成熟」、こどもは「未成熟」として分析されてより複雑化した心理分析になっていくかもしれない。2018/08/21

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