内容説明
夫に裏切られた女神、カリスマ女王、息子と密通した名摂政の母、出産後三七年間ものうつ病にかかった帝の母君、絶世の美女の零落、尼将軍を泣かせた白拍子の舞、夫を出世させる貞淑の妻、花魁の意地と張り、大奥のスキャンダル、お江戸でイチバンの美女、攘夷女郎に勤皇芸者、男装の戦士…など一〇〇人。日本の歴史を語る上で欠かすことのできない、女性一〇〇通りの人生を、本書はひもといてゆく。
目次
第1章 古代篇(イザナミ―夫に裏切られた女神;神功皇后―カリスマ女王 ほか)
第2章 中世篇(板額―勇婦は美人かブスか?;恵信尼―夫たる教祖も認めた人格 ほか)
第3章 近世篇(出雲阿国―倒錯の魅力でチョー人気;駒姫―“殺生関白”最後の側室 ほか)
第4章 近代篇(伊藤梅子―芸者から初代首相の妻へ;杉本ゆり―名乗り出た隠れキリシタン ほか)
著者等紹介
梓澤要[アズサワカナメ]
1953年、静岡県生まれ。明治大学文学部史学地理学科卒。1994年、『喜娘(きじょう)』で第十八回歴史文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海
2
ひとりにつき見開き2ページで100人書かれているので、もちろん概要だけの紹介になる。でも100人もいるからメジャーな人もいればマイナーな人もいて、マイナーな人のことを知りたいと思っている私にとってはとても使えた本でした。近代の人が少なくて、それ以前の時代の人をたくさんフィーチャーしてるのもよかった。2011/11/30
まきまき
0
日本史の女性、神話から近世まで100人を紹介。新書版見開き2ページで1人分の略歴を解説。案外、近世・近代にも知らない人が多くて、もっと知りたいと思わされました。こういう女性たちを朝ドラとか大河にするといいと思うよ! 巻末に主なヒロインたちの小説作品紹介もあり。日本史上の個性的な女性たちを知るきっかけとしてよい1冊だと思います。2016/06/13
及川まゆみ
0
再読。2012/10/17
及川まゆみ
0
ひとり2ページなんだけど、これくらいってサラっと読むにはちょうどいい。で、興味がわいたら他の本を探す。