内容説明
この男、奇人なのかそれとも度を超した常人なのか!?ボールを支配して攻め続ける攻守の連続性。その限界に挑む戦術マニアの源泉に迫る。
目次
“ロコ”の素顔
就任―完璧な始まり
開幕―失望から信頼へ
決戦―完全無欠・バルサ戦の真実
進撃―コパ決勝進出とユナイテッド撃破
支援―サポートする戦友
挑戦―「歓喜のち沈痛」のヨーロッパリーグ
未来―長い沈黙と強烈な怒りが示す本気度
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anco
11
ビエルサ監督について書かれた著書。メディアを通してあまり語られることのない、彼の素顔、人間性に焦点を当てて書かれていました。私のサッカーを理解できない選手は試合には出られない。指導者に必要なことは、トレーニングにおいて選手たちをギリギリまで追い込むこと。そして最も苦しい時にあえて更なる要求をする。2011-12シーズンのアスレティック・ビルバオで過ごしたシーズンを通じて語られるエピソードからは、彼のサッカーにかける情熱、ストイックな姿勢が表れていました。2015/05/16
ランフランコ
6
ビエルサ・ジャパン見てみたいが日本人にマッチするメンタリティーかどうかはわからん。もうお歳なので現実的ではないかな。ハリル・ジャパンみたいな雰囲気になりそうな気もするし、ちょっとトルシエ的な部分もありそう。いやでもハリルよりもトルシエよりも遥かに名声も実績もある。頑固な職人のようでもり名将であることは間違いない。日本くらいのまだチャレンジャーなポジションのチームを率いるのは得意だと思うが。2023/05/09
hatagi59
2
監督という職業に純粋に向き合っている人間、論理的な思考で自分の信念(プロ監督としてどうあるべきか)を曲げず、選手達から才能を引き出すためならどんな事でもする。 スタイルは、ポゼッション、ハイプレス、パス回しに拘り過ぎず、縦に速い展開も志向。 日本代表の監督になってくれないかな。方向性としては合いそうな気がするんだよな。 自分の信念を曲げない部分が日本人のなぁなぁな部分とミスマッチかもしれないな。 ジョレンテとの経緯は初めて知った。勤続疲労で休ませてくれ、って言ったのが気に食わなかったのか。何故なんだろう?2014/06/27
coolmonster
2
2011-2012シーズンのアスレティック・ビルバオを通して、ビエルサの人物像に迫っている。「戦術」には、それほど重点が置かれておらず、潔癖とも言える性格。 サッカーにかける情熱。強烈な練習。そして、1年にわたる、クラブや選手、サポーター、メディアとの関係を追った本。読み物としては面白い。2014/03/21
Yusaku Matsumoto
2
期待してたのはビエルサというサッカー監督の戦術論で、この本の内容はどちらかといえば人となりのようなもの、しかもほとんど一時期に限定したものだったので期待に沿うものではありませんでした。でも、読み物としては普通に楽しめたと思います。試合結果の描写には若干不満あり。勝ったのか負けたのか引き分けだったのかもっとはっきり書いて欲しいです。